少し自分が子供だった頃を思い出してみよう。



子供の頃は”自由”で楽しかった~と言う思い出もたくさんある。

でもその一方で、大人になった今よりも、細~い道を歩いていた様な気もする。



学校、勉強、試験、成績、進学、受験、進路、未来、etc.



皆がまだまだ揃って同じ道を歩んでいる頃、そこから外れたり外れそうになることがすごく怖かった。

『こうでないといけない』という純粋な思いも今よりずっと強かった。

そして、周りの人や自分が向けている期待。

細く長い平均台の上を歩いている様な気分。

そこから落ちたらすべて終わってしまう。そんな風に感じていた時もある。



そして今僕たちが、そんな時代を歩いている子供の親となった。

あの頃歩いていた細道の怖かったことを忘れてしまったのか?

そうではなく、その怖さをどこかでもう一度思い出してしまったのか?

たくさんの期待を子供たちに向けてしまう。



こうあった方がいい。ああした方がいい。こんな風にした方がきっと成功する。etc.

いっぱいの荷物を子供たちに持たせようとする。



本当は、

君が思っているより平均台は太くて、

万一落ちてもそこからまた違う道が伸びている。

人生には君に見えている道以外にもたくさんたくさんの道があるんだよ。と、



そのことを伝える事の方が必要なのに・・・



*  *



もし今子供が、身動きが取れなくなってしまっていることに気付いてあげられたら、

まず、僕たち自身が抱えているもの、背負っているものに目を向けてみよう。



それは、

僕たちが子供の頃に果たせなかった思いかも知れない。

自分が応えられなかったと思っている周りの期待かも知れない。


また、

親はこうあるべきと言う思い込みかも知れない。

子供はこう育てなきゃと言うこだわりかも知れない。



もちろんすべて子供が幸せになるためにと思う気持ちからだけれど・・・



今一度、僕たちからすべての荷物を足元に降ろして見よう。

どうしても必要だと思うなら、あとでもう一度また抱えることも出来るから。



親である僕たち自身が持っている荷物を置いて楽になって見る。

そして目の前の子供を、心に何もない透き通った目でもう一度眺めてみよう。



この子はどんな時、お腹を抱えて笑うんだろう?

この子はどんな風になれたら、生まれて来て良かった~と、嬉し涙を流すんだろう?

この子はいつ「 はあ~~~ しあわせ~! 」って全ての力を抜く事が出来るのだろう?



今その状況や答えが見えなくても、

その子が満面の笑みで喜んでいる姿を想像するだけでいい。


本当はその笑顔を見たくて、その子を笑顔にしたくて、

僕たちはたくさんの荷物を抱えたのだから。



でも、もしかすると、その子が本気で笑うために、その荷物は本当はもう必要ないのかも知れない。



よしはらなおと【プロフィール】 
吉原直人 1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。

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