先日・・・
まだ寝入る前の子供の横の布団にそっと入った時、
子供が布団の中から言うのです。
「お父さん、”しんどい”って何がしんどいの？」
えっ？ と思い布団の中の子供に聞いてみると、
僕は「は～～ しんど！」と言いながら布団にもぐったと・・・
僕も年々まちがいなく歳を重ねて、日々のひとつひとつの動きに、
『よっこらしょ♪』という気合が必要にはなっては来ているのは確か（笑）だけど、
『しんどい』という言葉はあまり良い言葉ではないです。
それに、彼は結構するどく人を観察している方で、その時だけの『しんどい』ではなかったのだと思う。
時折、父が口にするその言葉を彼は聞き逃していなかったのでしょう。
その時は「バーベキューとかお家の整理とかでちょっと疲れてん」とごまかしはしたけれど、
無意識ながらも、子供の意識にとまるほどその『言葉』を口にしている自分に対して、
一度真剣に向き合ってみることが、彼に対する誠意であると思えた。
最近、口癖が人生を創るだったり、良い言葉が豊かな人生を創るなど、
『言葉』が僕たち自身や人生に大きな影響力を与えていることを意識出来る事が増えたように思う。
僕もカウンセリング中は心に目を向けているけれど、
宿題として日々の生活で良い『言葉』を繰り返すことをお願いする事も多い。
良い言葉・・・
私を愛しています
自分を受け入れます
自分が大好き
私なら出来る
私は愛されている
夢は必ず叶う
日々前に進んでいる
ありがとう
肯定的な言葉は、それを口に出して音にしても、
心の中で響かせても、心や身体に大きな前向きのエネルギーを作ってくれる。
そして今、僕たちは・・・
身体に良い食べ物
健康に良いサプリ
家の運気を整えてくれる置物
幸せになれる石
痩せる体操
美しくなれるマッサージ
自分や人生に良い影響を与えてくれるものを、
お金や時間を費やしても日々たくさん取り入れている。
でも、むかし受けたセミナーの講師の言葉が今ふと思い出される。
『良いものを５つ取り入れるよりも、自分に害のあるものを1つ手放す方が効果は大きいですよ』
たぶん、身体に良いサプリを頑張って５つも６つも飲むよりは、
身体に害のある食べ物はや習慣や薬をやめる方が絶対良いという話だったと思う。
まだあの頃、休憩時間にたばこをふかせながら妙に納得していたのを覚えている。
自分に害になる言葉・・・
自分には無理
自分には出来ない
自分はダメだ
私は太りすぎている
私は何も似合わない
私は頑張らないといけない
誰も認めてくれない
誰にも愛されない
自分には価値がない
しんどい …
心のバランスを取り戻して、健康な心に戻したい時に、
心に詰まったものを吐き出すためにそんな言葉を使うこともある。
だから否定的な言葉を思ったり、口にしたりするのは絶対ダメと言う禁止にしなくてもいい。
ただ自分にずっと言い聞かせ続けている”言葉”に気付いた時は少し注意した方がいい。
「は～～ しんど！」
その時その言葉にはいろんな理由があったと思う。
はりきって遊び疲れたしんどさもあったと思う。
でも、ずっと考え続けている悩み続けている”何か”もあった様に思う。
理由はいろいろあってもいい、
ただまだ純粋な子供の心に”ひっかかった”僕の口癖、言葉に気づいたなら、
僕は今、その言葉を手放す努力が必要なのだと思う。
良い言葉、良い行い、を続けているのに効果がなくなったなあ・・・
そんな風に思った時は、ふと思い出して欲しい。
良い言葉をたくさん与えるよりも、
今、自分に害のある言葉をひとつやめる努力が必要な時なのかも知れない。
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【プロフィール】
吉 原 直 人
1967年12月6日生まれ。いて座。Ａ型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。
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