少し前の話ですが、
僕達が結婚した時に、たくさんの花を頂いて帰りました。

その中のひとつにシンピジュームという花がありました。
蘭の仲間で、すごく可憐な花です。
僕もたまに花を買って来たりしますが、
シンピジュームの様な花ははじめてでした。


早速、花の育て方の本を買って来まして、
毎日、その可憐な花の世話が僕の楽しみになったのです。


一日に何回もベランダに出て、水をやったり、花を眺めたり。
もちろん夜は、部屋の中に入れて葉っぱの埃を拭いてやったり。
寒い日にはお風呂場に持って行って、シャワーで湿度を上げて見たり。


もともと好きなんですね。
野菜を育てたり、川で魚を取って来て水槽で飼ったり。
生き物だけじゃないですよ。
お漬物をつけるのも大好きです。
毎日ぬか床をまぜては、胡瓜や茄子のつかり具合を確かめる(笑) 


手塩にかけたシンピジューム


が、なぜか日に日に弱って行くんです。
茎の色も茶色に変って、ところどころふにゅふにゅに。
何週間かして、とうとう枯れてしいました。


この話を花好きのおばちゃんにしたところ、


「吉原くん、手を掛け過ぎたんじゃない?
花も子供と一緒で過保護にしたらダメだよ。 
たぶん、根腐れしたのだと思うよ。育てるのが少し難しい花だからね」
               

・・・・・・ ショックです。


それからしばらくしたある日、実家に帰った時でした。
庭に、シンピジュームが咲いています。
父は、花を育てるような男ではありません。 僕の知ってるかぎり(笑)


僕は、おそるおそる親父に話し掛けて見ました。


「庭に咲いてるシンピジューム。上手に育てたやん!」


すると父は、


「あの花、シンピジュームって言うのか?
去年、人からもらって捨てようかと思ったんやけど、
かわいそうやから庭の端に植えてやったら、 
今年、勝手に咲いとおるなぁ。何にも世話してへんで!(笑)」


・・・・・・ ムカツキます。


親父に信頼があったかどうかは置いておいて(笑)


花は、自分で成長して大きくなって花を咲かせる力を持っています。


色んな植物の種もそうです。
小さな種を土に埋めてやると、自分で根を伸ばし双葉を開いて、
どんどんどんどん成長していきます。


水を求めて、もっと根を伸ばし。
光を求めて、もっともっと茎を太くして、太陽に向かって葉をひろげます。


”生命”って全てそうですよね。
小さな小さな種に、既に生きる力すべてが備わっているのです。


僕達も、地球に住む同じ”生命”です。
花や生き物の様に、生きて花を咲かせる力をもともと持っているのです。


失恋、失敗、別れ、色んな経験を繰り返しながらも成長していく力を持っています。

そして、もっと大きな幸せ、もっと豊かな成功へと大きくなり続けているのです。


もし今、あなたの将来に信頼が必要な時ならば、
周りに生きている数千の”生命”を見てください。
どんどん成長していく命を。


そして思い出してください。僕達も同じ力を持って生まれて来たことを。


ひとりひとりが、既に、幸せという花を咲かせる力を持って生まれて来ているのです。


そしてその力を、今”信頼”してください。



Follow me!