誰もが経験する気持ちだけれど・・・

ふと、誰かのことをひどく裁いている自分に気づく瞬間があります。

自分が裏切られたり、傷つけられたり、理不尽な事をされた相手のことだったり。

また、自分が直接被害を受けてはいないけれど、どうしても許せない人だったり。

または、異性や職場の人など、ある特定の人すべてを裁いている時もある。


もちろん、批判されても仕方がない事や、

誰が判断しても間違っていると言われる行動もあります。





裁く気持ちで身動き取れなくなることも・・・

裁き

ただ、私たちの心は時々、

他人に対する裁きや批判する気持ちでいっぱいになってしまって、

身動きが取れなくなってしまう時がある。


頭の中は四六時中、相手に対する批判を延々に繰り返していたり。

自分の正しさや正当性を証明する事をひたすら考えていたり。

自分が悪いわけではないのに、ずっと苦しくて、自由でなくて、文字通り身動きが取れない・・・



そんな時は、



少し心が抵抗するかも知れないけれど、自分の中にある罪悪感に目を向けて見ることです。


えっなぜ?? 私は悪くないのに!!

そう、実は、罪悪感とは悪いことしたから=感じる という訳でもないのです。

今、正しいとか悪いとか、許されざるその人のことも、少しだけ横に置いておいて自分の心の中に目を向けて見てください。


私たちが、周りに見える人や行動を裁いている時、

それは、自分の中に抑圧している”何か”を攻撃したり、責めたりしています。



例えば、



パートナーが見せる私以外の異性に対する興味について批判しているとき。

母親のお金の使い方について批判的でいるとき。

同僚の仕事のやり方について判断しているとき。


私の中に「いけないこと」「みっともないこと」「はしたない」「不潔」「自己中心的」

そんな「言葉」で抑圧している”何か”が存在しはしないだろうか?


もしくは、自分が持っていると絶対に認めたくない”ニーズ”かも知れない。

注目されたい 認められたい 誉められたい 愛されたい …



でも、



本当にそれは、持っていてはいけない”気持ち”なのだろうか?

みっともない はしたない”事”なのだろうか?

昔、その気持ちを抱いている自分を、自分自身が強く裁いたのではなかったのだろうか?

今もう一度、その事について、その気持ちについて、考えて見てほしいのです。

人として、男として、女として、また大人として、本当に持っていてはいけない気持ちなのだろうか?





誰かのことが許せなくて苦しいときは・・・

罪悪感

・・・今、誰かのことをどうしても許せなくて、


心が不自由なら、

心が苦しいのなら、


自分にこんな問いを投げかけて見てください。


自分の心の中に 申し訳なかった と感じている事はないだろうか?

悪いことをした と思っている気持ちはないだろうか?

少し時間を取って、静かに問いかけて見てください。



本当はもっと優しくしてあげられたのに・・・

本当はもっと頑張れたかも・・・

本当は私がもっと愛せたかも・・・



もし、自分の中に 小さな罪悪感 を見つける事が出来たなら、

この場所でいいから心の中で「ごめんなさい」と言って見よう。

目を閉じてイメージの中でその人に素直に「ごめんなさい」と伝えて見る。


それで少しでも心が自由になれたなら、

本当に苦しかったのは、その人を責める気持ちではなくて、

自分を許せずにいる気持ちだったのかも知れません。





誰かのことを裁いている自分に気づいたら・・・

自分を許す

誰かを裁いている自分に気づいたとき、

それはずっと許せなかった自分を受け入れてあげるとき。

そう、どんな自分にもOKを出してあげる。


甘えていてもいい。

賢くできなくてもいい。

強くなくてもいい。


ずっと、見ないようにしてきた小さな自分の欲求にも、

ずっと、隠して来た自分の素直な気持ちにも、

そう今、誰かを裁いてしまっているそんな自分にも、


どんな自分にもこう言ってあげる「まあ いいかあ」って。


誰かを裁いている。そんな自分に気づいたとき、

それは自分自身のことを目一杯 ゆるして受け入れてあげる。そんなとき。



よしはらなおと
【プロフィール】 
吉 原 直 人 
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。

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