進学、退学、転職、独立、結婚、離婚…

人生の節々で僕たちは何かを、またどちらかを選ばないといけない岐路に立つ時がある。
何かを選ぶということは、それ以外の道や可能性を捨てるわけで、
どちらが得策かよい選択かを考えるとなかなか決められない。

でも考えてみると、離婚や退職することが選択だとしたら、
離婚しないことやその会社に居続けることも実は僕たちが日々選択しているわけだ。
普段は半自動的に選んでいるのかも知れない。

でも職場や結婚生活に大きな問題が生じたりするとそうはいかない。
続ける事、辞める事、心は毎日何回も何回もその選択肢に向き合い、迷い、意識的に選ばないといけない状況になる。

この迷い、悩み続けると言う状況が、心にとっては大きな負担になる。そう苦しいのである。


後悔

僕は答えを見つけられないでいる時、友人の言葉をよく思い出す。

「人生どっち選んでも後悔はするしなぁ~」

その通り僕は未だに何十年も前の選択を、

大学を辞めなかったら・・・ 
一回目に受かった学校に進学していたら・・・
離婚しなかったら・・・ と考える。

おそらく、どの道を選んでも良いこともまた悪いこともある。
それはきっと選ばなかった方の道を進んだとしても同じだと思う。
だから後悔しない道を探そうとするよりは、
どっちを選んでも後悔するのなら・・・と考えると硬くなった思考を少し緩めることが出来る。

そしてありとあらゆる選択肢を一旦、自分の目の前に並べてあげることだ。
あきらかに得策だろうと言う選択肢が見えていても、心がどうしてもそれを”選べない”と感じていることもある。
本当はこうしたいと思っているのに、それはどうしても出来ない時もある。

出来る出来ない、してはいけない・・・、あらゆる考えを横に置いて、
自分の前に全ての選択肢を並べてあげる。色鉛筆のように・・・


後悔 小さな子供

そして、もう一度自分の”心”に目を向けてあげる。
目を瞑って自分の心の中にいるまだ何のしがらみも無い小さな子供に尋ねてみる。

「どうしたい?」って。

それを聞いて、大人のあなたは無理って思うかも知れない。でも聞いてあげる。
考え、義務、損得、道徳、常識、美徳… 全てを横に置いて、
自分の本当の気持ちに耳を傾けてそれを”知ってあげる”。

やめたい。もう嫌だ。行きたくない。投げ出したい・・・
幸せになりたい。楽しくなりたい。仲良くなりたい・・・

その子が話す気持ちを全て聞いてあげる。
もしかすると、その子の気持ち通りの選択はやっぱり今出来ないかも知れない。
でも、言ってあげる「君の気持ちはわかった」って「いつか必ず一緒に叶えよう」と。



後悔しない選択をする方法。

それは・・・

どの道を選んでも後悔は”出来る”こと知ること。

出来る出来ないは置いておいてすべての”選択肢”を目の前に並べてあげる。

良い”考え”ではなく自分の”気持ち”を選んであげる。

そして・・・

色鉛筆の色は”自分で選ぶ”ことだ。




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【プロフィール】 
吉 原 直 人 心理カウンセラー
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。

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