パートナーでも、恋人でも、好きな友人でも、
自分が大切に思う人や好きな人には、
相手にも同じように自分の事を好きでいて欲しい。
って思うのが人の心理です。
恋がはじまりそうな時には、
自分の相手に対する気持ちが高まるにつれて、
相手が自分の事をどう感じているのか?
好きって思ってくれているのか?
ものすごく気になり始めます。
明日仕事で一緒に過ごす時間がある。
なんてなると心が胸から飛び出しそうになりますよね。
この時、嫌われたらどうしようと言う不安もありますが、
どちらかと言うと、
相手も私の事を好きになっていったらどうしょう(喜)
と言うときめきやわくわくの気持ちの方が強いです。
その時の心は、
相手が私の事を気にしているかもと言う素振りや、
相手も私の事をたぶん好きだろうという言葉や行動に、
自然に目が行っています。
それが恋なわけで(笑)何か問題があるわけでもなく、
ときめきを楽しめばいいと言う事なのですが、
問題になるのは、その逆の時です。
夫婦や恋人、友達関係でも、
その人との間に距離が出来たり、関係に問題が起きた時、
同じ様に心は一日中相手の気持ちがどうなのか?
にとらわれてしまいます。
そしてこの時には、
相手が自分を嫌っている言動や、
自分に対しての想いがもう無いという証拠ばかりを探そうとします。
こちらはちょっとしんどくなってしまいます。
でも相手からどう思われているかに心がとらわれている
と言う意味ではどちらも同じ状態であるとも言えます。
相手の心のポジティブな方に目が行くのか、
相手の心のネガティブな方にばかり目が行くのかの違いで、
ときめきを感じるのか、
不安でいっぱいになるのかが違ってくるのです。
気になる相手の気持ちとは?
では気になって仕方のない相手の気持ちですが、
本当のところはどうなのでしょう?
相手の気持ちを手に取って見るわけにはやっぱりいかないので、
まず自分の気持ち(心)を観察して参考にして見ましょう。
自分自身は普段、パートナーに対して、友達に対して、同僚に対して、
どんな風に感じているのでしょう。
心を円グラフの様に考えたら、
その円グラフはいつも好きと言う色か、嫌いの色か、
どちらかの一色で埋まっているのでしょうか?
おそらく一色ではないですね。
好きが80%で、嫌いと感じているのも20%あるかも?
だったり、また他のいろんな色もあるかも知れない。
ましてその円グラフは常にその中身の割合が変動しています。
朝、昼、晩で違うでしょう。
いや、さっきと今でもまったく違います。
瞬間々々で変化しているのです。
同じ様に、すごく気になってる相手の気持ちも、
常に変動しているし、そして一色ではないのです。
あなたを大切だと感じる気持ちと、うっとおしいなあと、
感じる気持ちが混在していても不思議ではないのです。
相手の気持ちをどちらかに思いたいのは、
自分自身がそれを知って安心したいのです。
好きと知って安心したい。
または嫌いと知って、安心したいのかも知れません。
でも相手の心の中にはどちらの気持ちもあるのです。
もちろんこの話をしたからと言って、気になるものが、
気にならなくなりましたとはならないかも知れない。
ただ自分が気にしているものは確固たるものではなく、
いつもいつも変動しているものなのだ。
という事を理解していると、
自分を取り戻すきっかけにする事が出来ます。
相手にどう思われてるかが気になり過ぎたら
まず大切な事は、それだけ相手の気持ちが気になる
と言う事はあなたはその人を大好きだと言う事です。
それをちゃんと認めましょう。
人を好きだと言う事はどんな時でもとっても素敵な事です。
そして好きだから、一日中考えてしまう事、
相手の気持ちが気になってしまう事を受け入れます。
そしてその上で、
今相手の気持ちではなく自分の気持ちがどうなのかをもう一度
確かめて下さい。
傷つきたくないだけなのか、
それ以上にその人を愛したいのか。
自分の心の中にも相手の心の中にも、色んな気持ちが存在しています。
相手の気持ちをこちらで選ぶ事は出来ません。
でも自分の気持ちは選ぶ事が出来ます。
相手がどんな気持ちを持っていたとしても、
その相手を愛そうとするのかそうでないのか、
それはあなたが選べるのです。
【プロフィール】
吉 原 直 人
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。