愛の法則
何か大それたテーマを掲げてしまった気もしますが(笑)
最近、歌詞に『好き』という言葉の方が多く使われて、
『愛』という言葉が使われなくなった。とこの前テレビでやっていました。
なるほど『好き』という言葉の方が気持ちがダイレクトに伝わって来ます。
『愛』の方はなんだか意味が大き過ぎて、曖昧な感じになってしまうのかも知れません。
口ずさむ、どの曲の歌詞も、
『愛』と言う言葉が溢れている僕たちの世代にとっては、時代の変化を感じずにはいられません。
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生きていると、時に心が枯渇してしまった様に感じる時があります。
人との関係に傷つき、心が乾ききってしまった時、
僕たちは外の世界に愛を求めようとします。
心を潤し満たしてくれる誰かの愛を探します。
自分の期待するような愛を与えてくれる人が居ればいいですが、
自分が求めている愛で満たしてくれる人なんてなかなか居ません。
運よく誰かが愛してくれたとしても、心が満たされるのは一時で、
すぐに心は乾いてまた愛されることを求めてしまいます。
そしてそれが手に入らないと、心は傷つき枯渇してしまいます。
これではわざわざ欲求不満になるために愛を探しているようなものです。
誰かがほんの少しの間だけでも抱きしめてくれたなら、
誰かが一瞬だけでも自分をなぐさめてくれたなら、
そう僕たちの心は渇望します。
でもやすらぎも、安心感も、優しさも、
この時心を満たしてくれるものは、自分の外の世界には見つけられないかも知れない。
そんな時、少ししんどいかも知れないけれど、
そんなの無理って感じるかも知れないけれど、
誰かに自分の愛を向けてみよう。
誰かに、自分の優しさを向けてみる。
誰かに、自分の思いやりを向ける。
誰かのことを許し、そのままの姿を受け入れる。
自分のことを傷つけないという事を信じようとするのではなく、
その人が一生懸命自分に正直に生きようとしている事に信頼を向ける。
無償の愛を向けると、その人やその愛はなくなってしまうと思っていたかも知れない。
でもそれはまちがい。
見返りを期待することもなく、
気づいてもらえることを期待することもなく、
受け取ってもらえることも期待しないで、
相手が変わることも期待しない。
そして自分が傷つくことさえ恐れない。
ただ、あなたの持っている優しさと思いやりと愛情を、
一心にその人に向けてください。
あなたが誰かに心からの愛を贈った時、
あなたの心は、あなたが欲しかった愛で満たされているでしょう。
あなたを潤す愛は外の世界とは関係なくあなたの内から溢れ出すものだから。
優しさを与えれば優しい気持ちで、
豊かさを与えれば豊かさで、
信頼を贈れば信頼で、
愛を与えれば、愛であなたの心が満たされます。
あなたの心は誰かにあなたが与えたもので満たされる。
それが愛の法則なのです。