カウンセリングで「私、誰のことも好きになれなくて・・・」
そんなお話をされる方が結構いらっしゃいます。
確かに誰かを好きになれなければ恋は出来ません。
だからと言って努力をして誰かを好きになることも出来ないです。
そんな時は少しこんな見方で心の中を覗いて見ます。
「誰かを好きになれない」のではなくて、
「誰かを好きになってしまわない様に」頑張ってないかなぁ?
もし心の中に、そんな気持ちがあると仮定したら、
どうしてなのかその理由を考えて見ましょう。
すると、心の中の蓋が少し開いて来ます。
今の自分なんて愛されるはずはないから・・・
人を好きになる自信がないから・・・
もう傷つきたくないから・・・
どうせまた上手くいかないから・・・
恐いから・・・etc.
いっぱいいっぱい出て来ます。
すべて良く解る気持ちですよね。
誰しも経験したことのある気持ちです。
だけどこの気持ちが、人を好きにならない様にしているのです。
自然な心の動きにブレーキをかけてしまいます。
心の”ブレーキ”です。
カウンセリングではこの”心のブレーキ”を見つけては、
その根っこの感情や出来事をひとつずつ癒していきます。
心を自然な状態に戻したいのです。
ワクワクする心に、誰かを好きって感じる心に、戻したいのです。
僕は”心”を軟球のテニスボールに例えてよく話します。
そのテニスボールを僕達は色んな経験の中でぎゅっと握りつぶしています。
心の癒しとは、その手の力を抜く様なものです。
手の力を抜くと、テニスボールは自然にまんまるに戻ります。
空気の入ったパンパンのテニスボールは地面に落とすと、
ポ~ンと軽快な音をたてて跳ね上がって来るでしょう?
心をそんな状態に戻したいわけです。
恋が出来ない心なんてありません。
好きを感じない心もありません。
さあ、あなたもその手の力をそっと抜いて見てください。