人に感じる『好き』と『嫌い』って
少し想像してみてくださいね。
あなたのパートナーや親、家族、もしくはもう少し距離のある職場の同僚など。
愛している人、大切な人、そこまで思わないけれど今携わっている人たち。
その人のことを考えたり、感じたりする時、心の中が100%『好き』って気持ちだけを感じている存在ってあるでしょうか?
もしかすると付き合ったばかりの恋人同士なら、100%『好き』に近いかも知れません。
でも、今、一番身近なパートナーに対しても『好き』って言う気持ち以外に『どうしても受け入れられないなぁ』と感じている面があるかも知れないし、はっきり『嫌』って感じている面もあるかも知れない。
親に対しても『感謝』している気持ちもあれば、これは『ちょっと直した方がいいんじゃない』とか『間違っている』とはっきり思う面もある。
ましてやその人との距離が離れれば離れるほど『・・・』 わからない面も増えて来るはずです。
僕たち自身、周りの人に対して100%『○○』って気持ちを持っているわけでは無いのではないだろうか?
『好き』も『嫌い』も『尊敬』も『軽蔑』も『共感』も『合わない』も『理解』も『解らない』も・・・その人に対して『色んな気持ち』を同時に心の中に持っている。
またある1日をとって考えても、その人との関係や出来事で、四六時中その気持ちや割合は”変動”しているのではないでしょうか?
僕たち自身も、周りの人も、誰かに対して感じている気持ちは一つに決まっているわけでは無いのだと思うのです。
相手が感じている『好き』や『嫌い』の本当は
僕たちはときどき、
その人に『嫌われている』のではないかな?・・・とか、『避けられてる』のではないか?・・・、『軽蔑されている?』、『迷惑だと思われている?』 etc.
と言う気持ちにとらわれて身動きが取れなくなってしまう時があります。
場合によっては、その場所に居場所を失ってしまったり、その人との関係を壊してしまう様なことにつながることもあるかも知れません。
でもなかなか僕たちは一度感じたその”とらわれ”から抜け出すことが出来ないのです。
少し、この時、僕たちにどんな心理が影響しているのかを心の仕組みを通して考えてみます。
§【投影】
自分の心の中に『罪悪感』を持っていると、相手は自分のことを『迷惑』だと思っていると感じます。
自分の中に『嫌悪感』、例えば自分の性的な面に対して嫌悪する気持ちを持っていると、あたかも相手が自分を嫌悪している様に感じます。
自分の中の感情や感じ方を相手の『気持ち』として写し出してしまうのが【投影】という心の仕組みです
こちらが一瞬、相手を『拒絶』する気持ちを感じた時でさえ、心は後から『相手に拒絶された』と感じてしまうこともあるのです。
§【共鳴】
また、こちらの感じている感情と同じ感情を相手も感じると言う現象を【共鳴】と言います。
例えば、こちらが感じている『何か嫌な感じ』と言う気持ちを同時に相手もこちらに対して感じていたり、お互いが『怒り』を感じたり。
この【共鳴】も、それぞれが心の中に色んな『気持ち』を同時に持っていると考えてみると、そんなに不思議なことではないのです。
全ての人が心の中にある色んな『感情』の中からどれかを【選択】(選んでいる)している。
それはいつも意識して選んでいるわけではないかも知れません。
そして僕たちの心は深い所で繋がっている。
こちらが選んだ気持ちを、相手も相手の心の中にある同じ気持ちを強く感じたり、選んでしまうのだとしたら・・・
投影することや共鳴がいけないことだと言うことではありません。自然な心の仕組みなのです。
でも、相手にこう思われているかも?って不安になった時、この僕たち”誰も”が持っている【心の仕組み】のことを思い出せれば、
自分の”とらわれ”を少しでも客観視出来て、ほかの見方も出来るのではないでしょうか?
あなたが選ぶ『好き』と『嫌い』
もし、あなたが今、誰かから『どう思われているのだろう?』と言う気持ちで不安でいっぱいになったり・・・
もし、あなたが今、その人から『嫌われているんじゃないか?』と言う気持ちで苦しくなっていたとしたら・・・
心の中に少し目を向けてみましょう。
おそらく・・・、たぶん・・・、その人はあなたにとって『どうでもいい人』では無いのだと思います。
きっと・・・、どちらかと言うとあなたの中の『好き』や『興味』って感情が活発に動く人ではないのでしょうか?
だとしたら、相手がどう思っていたとしても・・・
あなたの中の『好き』って言う感情を、意識的に選び続けるのも”ひとつの方法”かも知れません。
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