『自分軸』『自己承認』とい言う言葉をよく目にするようになりました。
また子供の頃に「人の目を気にし過ぎるな」とか「他人と自分を比べるな」と言われた事もよく覚えています。
他人の評価に右往左往せずに、自分がやるべき事を全うしなさい。というアドバイスだったと思う。

自分が他人にどう評価されているのか?
また人と比べて自分がどう?
と考えるより、
自分自身が自分を認め、本当にやりたい事や気持ちを大切にすることが大事なのは重々わかってはいる。

でも・・・

やっぱり周りの評価が気になったり、人と比べてしまっている自分に気付く時があります。

職場の人事異動だったり、
会社や誰かに自分が選ばれなかった時、
日頃の周りの人がなんとなく見せる態度、
また新しい事を始めた時の周りの反応だったり、
最近だとSNSの『いいね』や『評価』も…
気になって苦しい思いをしながら、時々『自分軸』や『自己承認』と言う言葉を見つけて我に返ったりもしますが、気が付くとまた他人軸の中でもがき苦しんでいる。


こんな時に、思い出したいのが僕たちの心が持っている『投影』と言うしくみです。


僕たちは”自分が自分に対して感じていること”を周りの人に写し出し、周りの人がそう感じているんだと思ってしまいます。

もちろん、周りの人もあなたへの評価が低かったり、ダメだと思っているかも知れません。
だけど、それはあなたのことを全て解って評価しているわけではないのです。
またもし、誰かがあなたのことを”選ばなかった”としても、その人や企業の今の目的には、あなたが合わなかったと言うだけの事です。

それでも僕たちは・・・”周りの人”が、

私の○○な所をダメだと思ったのね。
私は彼らの役には立たないと考えたのだろう。
私は好かれていない 
私は必要とされていない。etc.

傷つくことがいけないと言っているわけではありません。

でも本当に『ダメ』だと感じているのは周りの人なのでしょうか?
『役に立たない』存在だと感じているのは?
『必要とされていない』と思っているのは・・・ いったい誰なのでしょう?

『自分軸』の本当の意味とは、他人ではなく、
あなた自身が自分をどう評価しているのか?に目を向けなさいと言う事なのかも知れない。

あなたを必要としている人

何に価値を感じるのか?
どんな事に喜びを感じるのか?
何を大切にしたいのか?
どんな事が楽しいのか?
何になりたいのか?
どうありたいのか?

それは自分以外の人が決める事ではないですし、誰かから押し付けられる事でもないはずです。また人や社会に合わせる必要もありません。
人それぞれに違うしどんな価値観や生き方があってもいい。それが私たちの『個性』なのです。
あなた自身が、違う誰かの価値観に合わせて自分を評価するのをやめてみてはどうでしょう?

そして私が周りの誰かに評価されていないと感じるその時にこそ、
まずあなた自身から自分を認めてあげるのです。

鏡に向かって「あなたを愛しています」と繰り返すのもいいです。
人生を好転させるこれほどパワフルな方法は無いのに続ける人は少ない。
自分が出来ている事をノートに書き出すのもいい。
自分の心によく頑張ったね。とほめてあげるのもいい。

どんな方法でもいいのです。

今この瞬間から自分を『認める』、自分を『好き』になることに”本気”で取り組んでみて欲しいのです。

そして今、目を閉じて、あなたを本当に必要としている人を思い出してください。
今、あなたのことを思いながら、感じながら一生懸命生きている人がきっといます。
あなたからもらった言葉を胸に、今何かにチャレンジしている人もいます。
あなたに励まされ、元気をもらい、頑張って生きている人がいるのです。

自分をほめてあげよう


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【プロフィール】 
吉 原 直 人 心理カウンセラー
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。

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