夫婦、人間関係で求めたないのにどうしてこんな問題ばかり引き寄せるんだろう

カウンセリングや精神世界で『今の現実は全て自分が創り出している』と言う考え方をよくします。

夫との関係も、苦しい人間関係も、経済的な状況も、またパートナーの浮気ですら・・・
今の言葉で言うとあなた自身が”引き寄せ”ているんです。というわけです。
すべては”引き寄せ”によって、良い事も、悪い事も、ぜ~んぶ!あなたが創り出しているんです!という”ものの見方”をします。

「え~~~っ 私が旦那に浮気をさせているって事ですか!」怒

と怒られてしまいそうな気もするので、この事はいつもタイミングを見計らってなおかつ慎重にお伝えするのですが・・・
もちろん浮気を止めさせる方法としては、引き寄せではなくもう少し心理的なアプローチをしていくことが多いです。

ただ、相手が悪いと考えてしまうと・・・”わたし”がその現実を変える事は難しくなって来ます。
変わらない旦那と別れて、別の人と再婚したけれど結局また同じ様な状況になった。とか、
付き合う人が変わってもやっぱり人間関係が苦しい。と言う話はよく耳にします。
こちら側にその現実を引き寄せたり、創り出している”要因”がある。
と考える事で”わたし”がその現実を変える事が出来るのです。

「え~でもぉ、私は幸せになりたいって思っているし、こんな苦しい関係を望んでいるとは思えないんですけど・・・」

その通りです。ここは少し、僕たちのに目を向けてみないといけません。

<目次>

●心の形
●普段見えていない感情って?
●安心する気持ち

心の形


僕が心理学を学び始めた頃、よく先生が教室の白板にちっちゃな三角形を書きました。
そして「これは今あなたが自分の心だと思っている”場所”です。心理学では心を海に浮かぶ氷山にたとえます」
と言ってその三角の線を下に延ばして白板いっぱいの大きな三角形にします。
「この大きな三角があなたの本当の心なのですね。あなたが自覚している自分の心(気持ち)とは海に浮かんで見えるたったこれだけの部分です」と始めの小さな△を丸で囲みます。

心の本を読むと、
『顕在意識』:暑いなあ、寒いなあ、と何を感じているか自分で自覚出来ている意識(心)を言います。海に浮かんで見えている部分ですね。
『潜在意識』:普段はここで感じている事を自覚出来ていないのですが、何かの拍子に浮上して来るような感情が隠れている場所です。
『無意識』:もっと深くにある心、またこの層の下には皆の心がひとつにつながっている『全体意識』と表現している事もあります。

僕は、心が別れているのではなくて”ひとつのもの”だと思っています。
ただ、自分の心の中にあるものに気付くためにすごく分かりやすい考え方なのですね。
例えば腕を組む、手を上げる、上を見る、爪を噛む、貧乏ゆすりetc. の全ての自分の行動は心や意識に従っているはずなのに、自分がしている事を自覚している行動は全体の数パーセントしかなかったという実験に基づいた考え方なのです。

要するに、自分の心の中にあるものの数パーセントしか僕たちは認識出来ていないと言う事です。
すると心の3%で『幸せになりたい』と思っていても・・・残りの97%が違う方向に向かっていたらなかなか実現しないような気がしませんか?

カウンセリングでしている事とは、普段見えない心の中にある感情や気持ち、観念や思込みに目を向けて変容させよう、癒そうと言う取り組みなのです。


心の形

普段見えていない感情って?


普段、認識出来ていない心『潜在意識や無意識』に目を向けるといろんな感情を見つける事が出来ます。

結婚して幸せになると決めて出会いや婚活に一生懸命なのに、心のどこかで親を見捨てられないと感じている。などはよくある心理です。
俺は成功するぞ~~!と周りに断言して頑張っているが、本当に自分が成功したら皆に嫉妬されたり攻撃されるんじゃないかと恐れている。など。
また、旦那さんの批判や悪い所を一生懸命語ってくれている奥さんに、「旦那さんのこと本当に幸せにしたかったんですね」と投げかけると、一瞬止まってしまうのも、奥さんの普段自覚していない感情に触れたからかも知れません。

僕たちは、苦しかったり感じていたくなかったりする気持ちや感情を、我慢したりまた”見えない所”に仕舞い込もうとします。

失恋したばかりでも頑張って明るく振舞っている時に、妹が”ラブラブ”のドラマをテレビで見ていたら・・・
また逆に、家族があまりにも寂し過ぎる”別れ”のシーンを見ていたら・・・
「チャンネル変えて」って言いいたくなったり、部屋を出たくなったりしますよね。

僕たちは感じたくない感情を心のどこかに仕舞い込もうとします。それを『抑圧』と言います。
もちろんそのやり方が間違いですよと言いたいわけではないのです。
前向きになろうとしたり、何かを乗り越えて行こうとする僕たちの行いです。

ただ、『感情』の事だけを言うと、感じたら(向き合ったら)解放されて無くなっていきますが、抑圧すると見えなくなっても、心のどこかでずっと存在し続けているのです。
それが小さな△の下に仕舞い込まれていて、僕たちの行動や現実に影響し続けているのです。

実際にカウンセリングでは、その感情ともう一度向き合って感じ切ろうとします。
”感情”をバーベキューの”炭”にたとえたら、燻っているものを燃やし切ってしまうってイメージでしょうか。

一人で取り組む時に”感じ切る”ことが難しかったりわからないと思う時は、
まず自分の心の中にその感情がある事を認めてください。
・私が幸せになることを、心のどこかで親に申し訳ないと感じているのね。
・俺が成功したら、誰かに攻撃されるんじゃないかって感じているんだ。
・彼を失った事…本当はこんなに辛いんだ。

心の中の感情は、自分自身がその存在に気付いたり目を向けた時点で解放され始めます。


見えていない感情

安心する気持ち


もうひとつ、少し見えにくい僕たちの心理なのですが、『安心』についての心のしくみをお話します。

いつも人間関係で誰かに攻撃される様な状況になったり、
喧嘩や争いの絶えない夫婦関係を繰り返したり、
経済的に常に大変な状況だったり…

何か常に同じような関係や状況を繰り返している様に感じる時に目を向けて頂きたい事が、僕たちの心の中にある『安心』を求める心理なのです。

例えば、喧嘩が絶えない両親の元で育ったりすると、もちろん頭の中ではその家庭が良くなかったり、求めている幸せな環境ではないと考えていても、いざ、平和そうに見える人の中に居ると、何か居心地が悪い様な、自分が居てはいけない様な気持ちになる事があります。

『安心』という言葉よりは『慣れ親しんだ』という表現の方がピンと来るかも知れません。
すると無意識にそういう人や状況を選んでいる事もあるのです。

また人の攻撃や批判などもそうです。
子供の頃、誰かからの攻撃や批判などをずっと受けていると、心のどこかに批判される事に『安心』してしまう心理を持っている事があります。
頭で考えるとつじつまが合わないのですが、心は”そこ”に安心を感じてしまうのです。

少しだけ深く話すと、僕たちは小さい頃何よりも親からの愛情が欲しかった時代があります。
その求める愛情には、自分に対する関心興味を持ってくれることで感じ得た事もあったのです。
批判や攻撃をそう感じていた時がかつてあったのかも知れません。

見えない心が求めてしまう『安心』についても、同じ様にまず自分がそんな心理を持っている事に”気付く”事が大事です。

・そうかぁ私は批判される事に心のどこかで安心してしまうんだ。

そう気付く事が出来れば、その気持ちを手放したり、また批判して来た人を許そうとする事も出来ます。

心の中には普段自分が自覚していない領域がある事、そして自分が気付かないでいる感情や気持ちが存在する事。その事に気付けたりまた認める事が出来た時、僕たちはそれを手放したり癒したり、変えていく事が出来るのです。

あなたがもし、同じ様な状況や環境を繰り返していて、それがあなたが本当に求めている幸せでないのなら、
少し一緒に心の見えない所に目を向けてみませんか?
あなたはそれを変えていく力を持っているから、その現実が目の前にあるのです。


変えていく力


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【プロフィール】 
吉 原 直 人 
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。よしはらなおと

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