■ カウンセリング ケア ■
このコーナーでは、カウンセリングを受けて頂いている皆様へ、
カウンセリングで使っている言葉の説明や、その取り組みのプロセス、
また、僕が日々気づいたことなどを中心にお伝えしていきたいと思っております。
日々の生活でヒントや、皆様の心のケアに役立てて頂ければ幸いです。
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「 感情を吐き出す? 」
カウンセリングの始めに、
怒っている事も、悔しい事も、悲しい事も、恥ずかしかった事も、
また誰かに対して持っている恨みでも、憎しみでも、
感じている事はなんでも素直に言ってくださいね。とか、
まず気持ちを吐き出す事だけ考えてください。とよく言います。
そう言われて、「 じゃあ ○%$&)!(--!- <<<<< 」
と言う風にすぐに吐き出せるものではないんですけれどね。実際には。
なぜって、ネガティブな感情や気持って普段出来るだけ感じない様にしているし、
否定的な感情は自動的に心の中に仕舞い込んでしまう。
無意識にそうしてしまっている人も多いです。
カウンセリングの当日に起こった出来事で、
どうしようもなく腹が立っていて「ちょっと聞いてください」って言う場合なら別ですが、
まず怒っている事からでいいですから話してください。と言うと、
「え~と、怒ってる事ですか・・・ そうですね・・・ う~ん」なんて事もよくあります。
また中には、
「わたし別に、何も怒ってないんですけど!!(怒)」って反応される方もおられます。
まあとっても上手に感情につながられたと言う事にはなるのですが(笑)
怒りも悔しさも否定的な感情って決して楽しくないし、あまり感じたくはないですからね。
でも、僕のブログで何度も書いている事ですが、
『 感情 』は感じたら無くなっていきます。
でも仕舞い込んでいると、
普段その事に気が付かない様にする事は出来ても、
その感情はずっと心の中に『 あります 』。
ちょっと想像して見てくださいね。
仕事の帰り道にあるスーパーで買い物した時、
そのお店ですっごく頭に来る事があったとします。
Aさんは家に着いた瞬間に仲の良い友達に電話して、
「ちょっと聞いてえええ 今日なあ、あそこのスーパーでな ○%$&)!(--!-<<<(怒)」
って散散聞いて(吐き出させて)もらいます。
なんとなく、Aさんは次の週あたりまたそのスーパーで買い物していたりする気がしませんか。
では誰にも吐き出さなかったBさんの場合、
数か月後、一緒に歩いていた友達がそのお店に入ろうとした時、
Bさん「あっごめん、わたしそのスーパーには入らへん事にしてんねん」
Bさん「いや。。別になんで?って事もないんやけどな」
僕たちの感情は、感じた(吐き出した)ら無くなっていきます。
感じまいとして心の中に仕舞い込んだ感情は、ずっと心の中に残ります。
そしてそれが感じたくない感情であればあるほど、
それを感じさせる『 対象 』に近づかない様にします。
お店ならたくさんあるのでいいんですけれど、
その対象が、夫だったり、上司だったり、また恋愛だったり、独身の男性だったり、人だったり etc.
するとちょっと不便だったり具合が悪い事になる様に思いませんか?
気持ちを吐き出して、スッキリしてそれだけでまたお買い物に行ける事もありますが、
吐き出したからと言ってもすぐに問題が解決しない事もあります。
ずっと昔から感じまいとして来た感情だったりすると、
吐き出した怒りの下に大きな悲しみがあり、
そして悲しみの下には、
自分が役に立てていないという痛みが埋もれている。
そんな事もよくあります。
でもひとつの感情を吐き出す事だけで、問題の解決にならなくても、
もっとほかの感情や痛みがある事に気付く事が出来たら、
それを変容させる次の取り組みに進む事が出来ます。
また心の中がひとつの感情で満たされてしまっていると、
ほかの考え方や物の見方が受け入れられなかったり、
相手の気持ちを感じられる余裕もありません。
パンパンになっている気持ちを吐き出す事で、心の中に余裕(空間)を作りたいのです。
吐き出す方法はたくさんあります。
紙やノートに気持ちを書き綴る。
枕に顔をうずめて思いっきり泣く。
車の中で大声で叫ぶ。
握りこぶしを作って歯を食いしばって怒りを感じて見る。
身体を動かす事。
笑いもすごく高度な吐き出しや心のケアになります。
そして人に聴いてもらう事です。
あまり今までやった事のない人は一度試して見てください。
思いのほか心は楽になりますよ。
僕たちは子供の頃から感情を表現したり吐き出す事を、
あまり良い事だと教わって来なかった様に思います。
でも心が豊かさや幸せでいっぱいになるためには、
定期的に感情を吐き出す事を意識した方が良いかも知れません。