夫だったらこうして当たり前、
旦那だったらこうするべき、
普通、夫婦って、
私を愛しているなら、
親なら、子供なら、上司なら、仲間なら・・・
私たちは、よく『○○なら・・・』って怒ってる時があります。
大丈夫です、僕もよくあります”間違ってはいない”です(笑)。
ただ、その気持ちのままで相手とコミュニケーションを取ると、多くの確立で喧嘩になります。
少しこう言う場合は、反対に、相手がその気持ちのままで自分に何か言って来たら?
と想像してみるとわかりやすいんです。
『お前、主婦やったらもうちょっと部屋綺麗に出けへんのかっ』
『どこの旦那さんも、それぐらいの事はやってるよ!』
『普通…皆んな子供がやってくれたはるみたいやけどなぁ』
どうですか?
健康な心なら『なんやとぉ(怒)~』と言う反応になるはずです(笑)
そう、相手に対する思いやりや”その気”がないわけでは無いのですね。
でも当たり前のように言われると、私は『あなたのためにいる”存在”ですか』って言う気持ちにもなってしまう。
ここが今日の話の”ポイント”です。
ではもう一度、求めている側の方の心理に目を戻しましょう。
もちろん、私たちが相手に求めている”もの”を、
妻だとか夫とういうそれぞれが担っている”役割”という面で考えると正論ではあります。
それに心の中に相手に”そうあって欲しい”と願う期待があったとしても、それはおかしな気持ちではないです。
ただ相手に”役割”を強く求めてしまう心理には、
求める側の心の中に『無価値感』(自分が愛されるに値しない、それをしてもらえる価値を相手が自分に感じているようには感じられない)という感情があって、相手に”役割”を強調してしまうのも事実なのです。
そして、私たちの心のどこかに、相手は自分のことを幸せにしてくれる存在、
自分の欲求を満たしてくれる存在だと期待する気持ちはないだろうか?
妻は夫を支えて当たり前。
夫とは私を愛してくれる存在。
パートナーは自分を幸せにしてくれる存在。etc.
私たちの周りにいる人はすべて、その人自身の喜びを求めて、その人の人生を生きて、その人の幸せを求めている。
そのことを私たちは時々忘れてしまっている時がある。
相手が自分の欲求を満たしてくれるために生きている存在ではないことを思い出すことが出来れば、
相手に伝えるべきこと、そして言葉が見えて来ます。
怒りを感じていることを伝える事は悪い事ではないです。
傷ついている気持ちを知って欲しいと伝える事も。
私の気持ちを分かって欲しいと”お願い”する事も出来るのです。
自分のことを気遣って欲しいと”頼んでみる”事も出来ます。
”助けて欲しい”と言う事も出来ます。
力を貸してほしいと”お願い”する事も出来ます。
私を愛して欲しいと・・・
相手とのコミュニケーションが上手く行ってないなあと感じた時、
少し長文ですが、次の言葉を思い出してください。
『 人は自分の欲求を満たすために存在するのではないことを受け入れると、今、相手に伝えるべきことが見えて来る 』
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【プロフィール】
吉 原 直 人 心理カウンセラー
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。