僕、”空”を見上げることが好きなのですね。

・・・唐突な話ですが(笑)



心の中が不安でいっぱいでどうしようもない時は、偶然通りかかったお花屋さんの前に並ぶパンジーの花に励まされたり。
人生で一番悲しかった日も、空を見上げていたことを覚えてる。

若い頃からの僕をよく知っている先輩に、カウンセラーをやっていることを話したら、
へえ~そうなんや、吉原くんあんまりメンタルがタフなようには思わへんけどなあ、と微笑んだ。

そう、僕は決してメンタルがタフでも強くもない。
どちらかと言うと感じやすく、傷つきやすく、いつまでもぐずぐず考えてしまう方・・・
でも、だから僕の場合はこの仕事をずっと続けて来れた様にも思う。

花が何か答えを見せてくれたり、空を眺めたからって問題がなくなっているわけではない。
でも、足元で僕を見上げるたくさんの花が「だいじょうぶだよ」って笑ってくれていたり、
どんな悲しい時も僕の上にはいつも空が広がっている。そのことに気づくと少し元気が出てくる。
それに僕の大切な人もみんなみんな同じこの空の下で生きているんだと思えると、ちょっと寂しさも癒える。

そう、心が強いわけじゃないんです。
空や海や山や自然に励まされながら今までなんとか生きて来た(笑)


大丈夫だよ

実は、この前不思議なことがあったんですね。
僕はあまり休日に朝のウォーキングに行かないのですが、
その日はあまりにも天気が良くてふらっといつものように出かけたのです。


いつもの草原の、公園の、丘の、頂上まで来ると、えっ?誰もいない。


いつもはラジオ体操をする人、楽しく談笑している人たち、ベンチで休憩する人…
賑やかな頂上なのに、今日は誰ひとりいない。
休日だし、長い滑り台の出発地でもあるのに…


丘の下の方では宿泊棟の前で楽しそうな親子連れの声が、まだ遠くに聞こえる。
こんな瞬間もあるんやなあ。といつもは素通りする丘の上から伸びた展望スペースへ。
そうそんな規模ではないけれど、鳥人間の飛び立つ場所のようなその展望台へ。


気持ちいい(喜)


展望台には木で作られた長いベンチがふたつ並んでいる。
そうやあ、今日はせっかくやからここで腹筋をさせてもらおう!(喜)
いつもは展望台から少し下りた屋根のついた休憩スペースでするんだけれど・・・


ベンチに寝転ぶと、目の前に大きな大きな青い空がせまって来る。
見上げるのではなく、僕の”正面”に大きな空は広がっている。
きっとこの空のずっと先には、僕が想像できないほど遠くまで宇宙が続いている。


もしかしたら子供の頃は、こんな空をたびたび見ていたかも知れない。
大地に寝転び、自分がやって来たかも知れない大空を眺めていた。


しばらくの間、今僕を包み込むあまりにも壮大な世界に思いを馳せていると、
なんだか、もういいやあと言う思いになって来た。


あまりにも大きな世界に対して、僕の心はあまりにもちっぽけで小さい。
きっと僕が何かを”感じまい”といくら頑張ったとところで、この大きな世界には勝てるわけがない。


貧しさも豊かさも、喜びも悲しみも、悔しさも誇りも、つながりも孤独も、病みも健やかさも、楽しみも辛さも…


もし誰かが、何かが、僕を通して何か経験したいと考えたのなら、僕はそのすべてを受け入れよう。
あるがままになすがままにすべてをゆだねよう。と…

そしたら僕の心の中は、目の前で雲の浮んでいる青空のように穏やかに・・・


いつもの丘


何を感じるのかは人それぞれだと思う。
その時その時に感じることも違ってくる。
正解などは存在しない。


でも…


良く晴れた日に、どこかの丘を歩いていて、

もし周りに誰もいない。そんな”瞬間”が訪れたなら、両手を広げて大地に寝転がってみてください。

あなたの上ではなく、あなたの正面に、あなたから広がっているその空に向き合ってみてください。


きっと大いなる何かが、あなたの心に、
あなたの大切なことを知らせる”時”が訪れているのだと思う。


あなたの目の前に広がる空




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【プロフィール】 
吉 原 直 人 
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。

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