ときどきポエム

静かな夜に そっと青い空のことを思い出してみる

もしそこに 何もなかったとしても もしそこに その人が居なかっても

今日もまた日は暮れて行く 昨日と変わらぬ

青く広がる春の空 見上げた君の 微笑む瞳がほのかに潤む

誰もいない空　陽の光と花の香りを 独り占めするように

君が見上げる空は ずっと僕の居る町まで

きっと僕たちはみんな 言葉にはならないような 誰かの想いで生かされている

君のために早起きした朝 空はまだ白くなっていなくて とてもきれいな青だった

朝に、太陽がきれいなら山へ 昼間、空が青いなら

私を見つけると嬉しそうに駆けて来る

樹々のすきまをとおる風の音も やさしく包む日溜まりも偶然じゃない

僕たちは一体いつまで

もう振り返らないで　どんなに切なく

青くすきとおる秋の空

あの頃と何も変わらないまま 今年も夏は過ぎてゆく 頬を押す海風も

君にせがまれ　歩いた街角は

別れはひとつの旅の終わり新しい自分を見つけるための

心地いい音楽が　優しく僕を撫でてくれるけど

愛する答えを皆が歌う歌から見つけようとしても

昼の光に疲れたら　埃っぽい街を抜け出して