浅い春を

翅の欠けた蝶がひとり舞う

誰もいない空

陽の光と花の香りを

独り占めするように

冬の大地を

落ち葉に紛れ

冷たい夜風に

幾度飛ばされ

誰もいない春を蝶が舞う

翅の欠けたまま 堂々と


冬を越す蝶

●【ときどきポエム】記事一覧>>




Follow me!