今、経験していることは必ずいつか誰かのために
今回、妻が倒れてから、そろそろ5カ月になります。
お陰様で現在はリハビリ病棟で毎日リハビリに専念しています。
これまでの期間には気管切開、減圧開頭、シャント術などの手術や色んな医療行為。
また小脳梗塞、高次脳機能障害、日々起こる彼女の症状や状態。
それはすべて、僕がはじめて耳にする言葉ではじめて経験することばかりでした。
今もそうですが、何を選択して、どうすることが良いのか、毎日のように頭の中はいっぱいいっぱいになります。
心も結構ギリギリのところに追い込まれることも少なくありません。
そんな生活の中で何が今の僕の心を支えてくれているかと言うと、それは今までに出会って来たたくさんの人たちなのです。
今、考えてみるとカウンセリングの仕事でもほかの仕事で出会うお客様も”医療”に携わっておられる方が少なくありませんでした。
また、ご本人やご家族が病気を経験されたり、介護やリハビリをされて来た方もたくさんいらっしゃいます。
30年間そんな話は一度もされたことが無かったお客様が、妻の話を聞いてご自身が若い時に仕事上の事故で頸椎を損傷し、もう起き上がることは無理だと宣告されていたのに歩けよう様になった話をして下さったり。
リハビリ病院の看護師をされていた方が、ご自身が勉強された『高次脳機能障害』についての本を送って下さったり。
医療コーディーネーターの方が今までに受けた治療や今後の見通しについて事細かく説明して下さったり。
本が大好きなお客様が以前通販で間違って送られて来た『脳卒中を経験した医師』の本を紹介して下さったり、
脳卒中を経験してから以前にまして幸せを感じられるようになりましたと言う方の動画を教えて下さったり。
話をして下さったお客様自身の体験が、どれだけ僕たちの心に希望を与えてくれたか。
送って下さった本が、病前と違う妻を受け入れるのにどれだけ助けになっているか。
紹介して下さった本や動画が、今僕たちをどれだけ支えてくれているか。
カウンセリングの終わりに少しだけ妻のことを報告したお客様が、そっと贈ってくださった珈琲にどれだけ心が救われたか。
介護や子育てを経験された方が一言だけ『長期戦だから無理せず自分の身体のことも大事にね』と言って下さったことでどれだけ自分を顧みることが出来たか。
投薬されている薬が妻にどんな影響を与えているのか?
勧められた治療が本当に必要なのかどうか?
これは真実ではないのですが、今まさに”僕が必要としているもの”を先に学んで経験して来て下さった様にさえ感じるほど、
的確な情報、知識、知恵、そして僕や妻の今の心を理解し、励まし、希望と勇気を与えて下さっている。
その人たちが今までに学んだり経験されて来たことが今まさに僕たちを支えてくれているのです。
かつて僕は離婚と言う経験をして、同じ様に苦しい思いをしている人を支えそして幸せに導いてあげたいと言う思いでカウンセリングの仕事をはじめました。
僕がそうしてもらったように。
そしてまたいつか必ず誰かの希望になれることを信じて、今、妻と僕はこの病と経験に向き合っています。
この文章を読んで下さっている方の中には、僕よりももっときつい経験をされている方もいらっしゃるかも知れません。
でもいつか必ず、
あなたのその経験が、
あなたの体験が、
あなたの学んでいることが、
あなたの想像力が、
あなたの行為が、
あなたの言葉が、
誰かを安心させ、誰かを助け、誰かを癒やし、誰かを導きその命を支える日が来ます。
そしてあなたと言う存在が誰かの大きな大きな希望となるのです。
§皆さんが紹介して下さった本や動画の一部です。
●『奇跡の脳』 脳科学者の脳が壊れた時 ジル・ボルト・テイラー
●『脳コワさん支援ガイド』 鈴木大介
●高次脳機能障害『解体新書』
●自分の心をみたしておく|みずのたま|https://mizunotama.net/nakanohiromi/

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