結婚、仕事、進学、離婚、やりたい事…
心機一転、新しいことに取り組み始めたのに、何か困難や障害ばかりに阻まれている様に感じる時ってあります。
結婚に向かって動き始めたのに、相手の嫌な所ばかりが目につくようになる。
新しい仕事にチャレンジし始めたのに、急に忙しくなって思う様に行動できない。
もう一度パートナーとの関係に取り組もうとしているのにお互いすれ違ってばかり。
すると心は・・・
自分の進もうとした方向が根本的に間違っていたのではないだろうか？
本当はもっと別の選択肢があったのではないだろうか？
など、不安になったり、自分の気持ちに自信が持てなくなったりして来ます。
全てのことがそうだとは言いませんが、
心理学では、進もうとした道が間違っていたり、原因なのではなく、
もともと心の中にあった”不安や不審に思う気持ち”がその困難や障害を創り出している。
と言う見方をすることも出来ます。
僕たちの心の中には、成功や幸せを求める気持ちと同時に、
失敗したり傷ついたりすることへの恐れも存在します。
100％の確信を持って新しい事に取り組めていることって本当は少ないのかも知れません。
こんな時に、役に立つ考え方が『コミットメント』です。
自分がカウンセリングを受けていた時には、ドキっとしたり、聞きたくない言葉でしたが（笑）
要するに、相手や今取り組もうとしていることに、もう一度気持ちを『固める』。
もしくは『100％自分を与える』と決めることを言います。
僕たちは時々こんな気持ちで何かに取り組んでいることがあります。
上手く行ったら続けよう・・・
相手が愛してくれたら・・・
パートナーが変わってくれるのなら・・・
コミット出来ていない気持ちがダメだとか、いけないと言っているわけではないのです。
でももし逆に、誰かがあなたに「私を愛してくれるのなら○○」と言う気持ちで恐る恐る近づいて来たとしたら？
あなたは相手から”愛されている”とか自分を”選んでくれている”とは感じにくくはないでしょうか。
もちろん僕たちは誰でも、失敗するのは怖いし、傷つくのも怖いです。
でも恐る恐る取り組んでいると、相手にもその気持ちが伝わるし、
また前に進むのが恐いというその気持ちが”あえて”その困難や障害を創り出しているとも言えなくはないのです。
『コミット』・・・
でもやっぱりなかなか恐いですよね。
少し昔の話になるのですが、
僕自身が、何年も「別れたい」と言い続けていた奥さんのことを受け入られず、ずっと離婚出来ずにいた頃・・・
今から考えると、実はその時そんな彼女と一緒に生きることも心の中で決めかねていたことにも気づけます。
最後は、何があっても『彼女を選ぶ』と心に決めて行動しました。
どんな行動を選んだかはここでは割愛しますね。カウンセリングを受けてくださった方にはこそっとお伝えします（笑）。
で、どうなったかと言うと、一年後には離婚になりました。
「コミットしても全然ダメじゃん、望んでない結果になっちゃったじゃん」
って思ったあなた、その通りでございます！
でもね、彼女も僕もお互いがやっと、新しい人生に一歩踏み出せたわけなのです。
カウンセリングではよく、
旦那が家に帰って来なくなりました。とか、別れたいと言い出して・・・
という状況になった”時”からお話を聴き始めることがあります。
僕はまず『この旦那さんに、そして自分の心に向き合うことを決めよう』と提案します。
相手が自分を愛してくれていない、別れたいと言っている。
そのこと自体受け入れられないことだし、心は傷ついているのに、僕はあえてそう言います。
どうしても恐くて出来ないなら、３カ月… 半年… 期限を決めて向き合いましょう。
半年後にもう一度決め直せばいいのだから、と。
何かを『決めない』ってことは失敗もしないけれど、成功もしない・・・
100％の気持ちで『与えない』ってことは傷つかずにすむかも知れないけれど、幸せも手に出来ない・・・
その道が正しいか間違っているかは歩き出さないとわからない。
『コミットメント』・・・
その人に、そのことに、100％自分を与えると『決める』こと。
大丈夫！傍でずっとフォローしていきますよ。
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【プロフィール】
吉 原 直 人 心理カウンセラー
1967年12月6日生まれ。いて座。Ａ型。
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