僕は、若い頃に聞いた友人や知人の”言葉”で、今も忘れず覚えている言葉がいくつかある。
その中のひとつに、
『自分が好きなもの、欲しいものを、いろんな人に言っておくと、必ず誰かがそれを持って来てくれる!』と言うのがある。笑
その時は「それは、いいよね!」って笑いながら軽く聞いていただけだったが、今、あらためて考えてみるとすごく奥深い”言葉”のように思う。
彼女は、職場でもプライベートでもいつもたくさんの人に囲まれていた。
そして、赤い薔薇が好き。って言えば誰かが薔薇を届けてくれる。
あの映画が面白そうって言えば、誰かが連れて行ってくれる。
あそこのお店の焼菓子が食べてみたいと言えば誰かが買って来る。etc.
文章で書くと彼女が少し”悪い女”のような想像をしてしまうかも知れないけれど、別に計算高いわけでもなく、嫌味も感じさせないごく普通の女性なのだ。
でも、喜ぶことがうまい、最高に”受け取り上手”な女性だった。
僕たちは自分が何かを与えられた時以上に・・・
誰かに喜んでもらえた時、
誰かに必要とされた時、
誰かを助けたって思えた時に、大きな喜びを感じられる。
誰かに愛されたいと願っている以上に、誰かを愛したいって願っている。
現に、彼女の周りに集まっている人は皆んな笑顔。
彼女はそんな喜びを人に”与えること”が出来る人物だったとも言えるのではないだろうか。
どうだろう? 今、僕たちはそんな”愛され方”、そして”愛し方”が出来ているだろうか?
自分の欲しいものを伝えたり、して欲しいことをお願いをする。と考えると、遠慮する気持ちや、罪悪感や無価値感が邪魔してしまわないだろうか?
もちろん、それをしてくれるか?与えてくれるか?愛してくれるか?は、相手の選択次第だ。
ただ、自分が必要なもの、欲しいものを伝えると言うのは、相手にあなたを”愛させる機会”を与えているのだと僕は思う。
愛されるという愛し方・・・
あなたの豊かな人生のために、そしてあなたを大切に思う人の喜びのために、一度試してみてはどうでしょう?