自分が『怒ってしまうこと』を許してあげよう


子育て中の悩みに・・・



「私、子供に怒ってばかりいるんです」と仰る方が結構多いんです。



もちろん『怒りをぶつける』と言うのと『叱る』と言うのは本質的に違うとは思います。
ただ子供を育てると言うのは、親も色んな感情にさらされるし、多少感情的になってしまってもおかしくはないです。
ましてやわんぱく盛りの歳の近い子が複数いれば、誰が想像しても大変な状況(笑)です。
パパやママが怒ってばかりいても少しもおかしくはありません。



「すぐに怒ってしまうんです」と仰る方の多くが、



子供がどんな時でも穏やかで『いいパパ』『いいママ』でいないといけないと心のどこかで感じていらっしゃるのではないでしょうか?
『良い親でありたい』と言う思いは皆、持っています。ただ良い親でないと『いけない』とは僕は思いません。



少し今日の話からは逸れるのですが、
自分が子供の頃にDVやヒステリックな親との関係で心が傷ついていて、
「絶対にあんな風にはならない」と自分の『怒り』という感情を強く抑圧していると・・・
爆発した時に自分も同じ様に子供に対して暴言や暴力を振るってしまうと言うケースは少なくはないのです。



子供を育てるとは、ある意味怒りと言う感情にさらされて当然です。
だからまず「怒ることを自分に許してあげましょう」という話を僕はよくお伝えします。


怒ることを許してあげよう


親との関係はその子の将来の社会との関係


また子供が・・・

言うことを聞かないとか、
叱ってもこたえない、

と言う悩みを相談して下さる方もいます。

もちろん時と場合にもよりますし、危険な事や子供達が身に付けるべき行動やマナーなどはあるでしょう



ただ、ひとつだけ心に留めておいて欲しいことがあるのです。

それは親との関係や家庭の中での子供の姿は、将来その子が大人になった時の社会との関係になると言うことです。



親の言うことは何でも聞いていい子であるなら、会社や社会の中でもいい子でいます。
家庭の中で遠慮している子は、大人になっても自分の主張は控えるでしょう。
家の中で自分の欲しいものを我慢する子は、大人になっても自分の欲しいものを手に出来ません。


親や家の中でわがままを言わず、遠慮深く、優しくて、いい子でいることを強要された子が、
社会に出ていきなり、自分の夢を、自分の幸せを、自分の仕事を、自分の成功に貪欲になれ!と言うのは無理なのです。

家の中で委縮して生きて来た子供は、大人になっても社会から委縮して生きて行きます。
そのことを知っていれば、自己主張をすること、多少のわがまま、親に怒鳴られてもへっちゃらな子を、すごく健康的でたくましいと思えるでしょう。


子供なのに、親の顔色を見て委縮してしまうことほど悲しいことはないのではないでしょうか?


親との関係はその子の将来の社会との関係


あなたが与えられるもの


小さい頃、思春期の頃、反抗期の時・・・確かに子育ては大変な時も多いです。

言うことを聞かない時・・・
欲しいものがあって駄々をこねる時・・・
楽しくて大はしゃぎしている時・・・
心配そうな時、不安な時、怖い時・・・
反抗期、自立しようとしている時・・・

親も色んな感情や気持ちになります。


でも親だからと言ってその感情や気持ちをコントロールしないといけないとは僕は思いません。
腹が立ったら怒ればいいし、悲しい時は悲しいでいいし、辛い時は辛くていい、その方が嬉しい時はうれしく楽しい時は楽しくいられます。

親があるがままでいれば、子供もあるがままでいられます。



それよりも、

自分との関係や目の前の子供の姿が、将来の社会の中での”彼らの姿”だと言うことを思い出す事が出来れば、その時その時、僕たちが今その子に”何”を与えることが出来るのかを考えることが出来ます。

心配なのか信頼なのか? 恐怖なのか安心なのか? 否定なのか受容なのか? 罪悪感なのか愛なのか? etc.


あなたがその子に”どんな環境”を与えてあげたいのか? 
将来”どんな世界”でその子が暮らしていて欲しいのか? を考えることの方が大切なのではないでしょうか。


子育てに完璧はありません、正解や答えもありません。
ただ、今あなたが与える”想い”はその子の人生を守り支え続けることが出来るのです。


あなたが与えられるもの


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