Q.何か問題が起きた時「すべて自分のせい」だと思ってしまいます。周囲と比べて劣っている自分が許せません。どうしたら許せるようになりますか? 

   >>”Bythem” に寄せられたご質問から


『すべて自分のせい』から抜け出す方法

私たちは周りで起こる出来事を、自分の心の中に”あるもの”を通して体験します。
すべて「自分のせい」だと思ってしまうのは、心の中にある”自分を責める気持ち『罪悪感』”を通して物事を見てしまっているからなのですね。

ちょっと想像してみてください。

あなたが、自分は『天使』のような存在だと感じて生きられているとしたら、
問題とはすべて『天使』である私に、救いを求めていたり、解決や愛を求めている出来事のように感じると思いませんか?
逆に自分が『悪』だと信じていれば、周りで起こる災いや問題はすべて自分が引き起こした様に感じるでしょう。

私たちの心の中にはその両方の感覚が存在します。

『罪悪感』とは、自分が『悪』だったり毒のように感じてしまっている感覚のことなのです。
じゃあ私は、なぜ『罪悪感』なんて感情を持っているのだろう?と考えた時、悪いことをしたから?とか罪を犯したから?とか考えるかも知れませんが、そうではなく、心の中を少し掘り下げて見てみると、むかし、大切に思う誰かを助けてあげられなかったと感じたり、守ってあげられなかったと感じた時、また、大好きな人を喜ばせてあげられなかったと感じた時から、

”そんな自分”を責める気持ち・・・それが今心の中にある『罪悪感』の元になっているのです。

そう考えると『罪悪感』は特別な人が抱えている感情なのではなく、すべての人が経験したり、心に抱えている痛み(感情)でもあるわけです。

もう少しその痛みが出来上がった心理を想像してみると、『罪悪感』を持っている人の心の中には、誰かを助けたい、守りたい、喜ばしてあげたいという『愛』があったから経験した感情でもあるのです。さっきの『天使』という言葉を使ったなら、天使だから誰かを救えなかった自分を責め続けている。そんな感覚とも言えるでしょう。

私たち誰もが心の中に持っている『罪悪感』の成り立ちを知って、少しでも楽になって頂ればそれでよいのですが、中には『罪悪感』を感じていることすら気付けなかったり、そんな理屈を知っても自分を責める気持ちは減りはしない。と感じている人もいるかも知れません。
また、劣っている自分を許せないという気持ちも、出来が良くないという『思い込み』とその自分を責める『罪悪感』という感情が心の中で絡み合っています。

実際に自分を責めている時の私たちは、自分を本当に罪人のように扱っています。

カウンセリングでは少し時間をかけて、そんな『罪悪感』や『思い込み』を手放していきます。もっと深くその痛みを抱えた背景や感情を心で体感して誤解を解いていったり、感情に向き合い感じることで罪悪感を解放していったり。また、自分を許し愛していけるようになるための方法や取り組みはいろいろとあります。

ただ、今、先にお伝えておきたいことは、どんな方法や取り組みするにしても・・・

自分に対しても、また自分以外の人に対しても、まず『許したい』と思うことなのです。
もしくは『許せるような自分になりたい』と”本気”で思うことです。

そう思うことが出来れば、カウンセリングなのかセラピーなのか、また本なのか、『許せるようになる』方法は自ずとあなたの元に引き寄せられて来ます。



そしてもうひとつお伝え出来ること・・・

それは今、あなたが経験している問題が、あなた自身だけのことではなく、周りの世界や人の問題にも「自分のせいだ」と感じているとすれば、あなたは周りの人や自分の周りの世界との”つながり”を感じられているということです。

もちろん今は「自分のせいで」という否定的な感覚でつながりを感じているから苦しいのですが、つながりを感じるられるあなたの力は素晴らしいものです。

もし出来るなら、つながりを感じている人たち個人個人の幸せを今日から祈ってみてください。
彼らが幸せだったり喜びを感じている姿を心の中に思い描くだけでいいです。
それを日々の習慣にしてください。

きっと一か月もすれば「すべて自分のせいだ」という思いも、
劣っている自分が許せないという気持ちも、ずいぶん軽くなっていると思います。

自分を許したい



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