今朝歩いている時、ふと降りて来た言葉がある。
『 次に進みたければ今ここを100パーセント生きなさい 』
実はこのフレーズは僕がもう20年以上も前、毎日の様に読みふけっていた本に書かれていた言葉だ。
『 今、自分の目の前に広がる現実が気に入らないなら、
”今この現実を100%生きる”それが違う現実に行く一番早い方法だ 』
本に書かれていた正確な表現を思い出せないのだが、少し逆説的な表現で語りかけていた。
そして、自分が今置かれている現実には、本当に望む幸せを手にするために必要な学びが含まれている。
その学びを学んでしまう事が、望む現実に行ける一番早い方法ですよ。と伝えていた。
そう、その本を手放せないで毎日持ち歩いていたのは・・・
ちょうど僕が離婚問題を抱えていた頃である。
* *
誰もが、幸せになりたいと思っているし、
出来れば、ずっと平和で穏やかな気持ちでいたいと願っている。
でも時には、
まったく望んでいない現実に出くわしたり、
一生懸命幸せになろうと努力しているのになかなか望む現実にならない。
そんな苦しい現実を経験する時がある。
心は、目の前の現実を受け入れられないでいたり、
また意識は、今ではない次元や時間に逃げ出したくなる。
そんな時、僕たちの意識を自分の中心へとすうっと戻してくれる力がこの言葉にはある。
言葉だけを読むと、少しストイックに聞こえるかも知れない。
現実から逃げないで、今学ぶべきものにちゃんと目を向けなさい。
そんな風に言われている様に感じるかも知れない。
確かに、僕たちは辛い現実や望まない現実に対して、
100%向き合おうと言う気持ちにはなかなかなれないものではある。
でも、
僕にはこの言葉が、人生の厳しさを伝える言葉なのではなく、
僕たちが経験している現実の物理的な法則を”ただ”伝えてくれているだけの言葉であったり、
もしくは、僕たちに大きな愛情を持ってくれている存在が、僕たちが何かを思い出せるために伝えてくれている優しい言葉に聞こえるのである。
では100%今の現実を生きるとは、どう言うことなのだろう?
今日その言葉を久しぶりに耳にして、ずっと当時を思い出していたのだが、
毎日々々、その生活の惨めさ、悲しみ、寂しさ、怒り etc. だけに
向き合ったのかと言うと、あまりそんな覚えもない。
もちろん苦しくなかったわけではないけれど、
今、思い出してみると、100%生きるとは”心の姿勢”だった様な気がする。
別の人生でもなく、別の時間でもなく、別の場所でもない、
『今起こっている現実に生きよう』と心を決めること。だった様に思う。
* *
『 次に進みたければ今ここを100パーセント生きなさい 』
どうしてその言葉が今日もう一度心に降りてきたのかは分からない。
でも、今この文章を見つけてくれたあなたが、
・どうしても、望む現実がまだ手に入らない。
・どうしても受け入れがたい現実が今の私の人生にある。
もしそう感じるていることがあるとしたら、
思い出して欲しい。
すべての現実は、あなたが本当に望んでいる幸せにつながる通過点だと言うことを。
そして今を生きると心で決めた時、次の世界に行くまでにそれほど長くはかからない。
【プロフィール】
吉原直人 1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。
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