最近、繰り返し読んでいる本にこんな行がある。
『宇宙はひとりの人間にひとつ存在する』
えっ?
僕は、精神世界やチャネリングなどの本が好きだ。
心に向き合う本もそうだが、
優れた本は読む度に新しい発見や気付きが得られる。
またその時その時の自分に必要な知恵にも出会える。
だから気に入った本を僕は何十回と繰り返し読み込んでいる。
そんな僕が始めて知った?気付いた? 概念だった。
え? 人の数だけ宇宙ってあんのん!すごいやん!!
宇宙のしくみを解いたり、無限の宇宙を語る一説を読む度に、
僕の意識ははるかな宇宙へと広がっていく。
そして心の中を満たしていた悩みも小さくもしてくれるが、
でも同時に、宇宙はあまりにも広大過ぎて、
自分が宇宙の端っこにいる小さな塵の様に感じてしまう時もある。
もう一昔前に「世界の中心で、愛をせけぶ」と言う映画がブームになったが、
その時、世界の中心ってどこ?との問いに、
もちろんそれは”あなた”じゃん。
という答えを、頭では真理だと思っていたが、心ではやっぱりそう感じ切れずにいた。
でも宇宙は人の数だけ存在する。
その考えは僕を宇宙の中心へと戻してくれるだけの力を持っていた。
* *
今、僕たちの住んでいる世界は、
誰でも世界の中心になれる可能性を秘めている。
少し以前であれば、政治、文化、芸能、ファッション、流行、芸術 etc.
文字通り「世界の中心」になるには今より多くのプロセスが必要だっただろう。
でも今はインターネットやSNSを使って、誰でも自分を発信出来る。
それは何十年も前からスピリチュアルな存在が、
僕たちに語り続けてきた世界に近づいている様に思う。
ただその一方で、世界の中心から外れている。
世界から取り残されている。
自分だけがその世界に属していない。
そんな感覚もより簡単に経験してしまう様にもなったのではないだろうか。
その時、
『宇宙はひとりの人間にひとつ存在する』
この考え方は僕たちの意識をもう一度、
自分が本当に住んでいる世界に引き戻してくれる。
僕にも、あなたにも、周りの人にも、
それぞれの宇宙があり、それぞれがその人を中心に広がっている。
そしていくつも存在する宇宙が交差したり、重なっている場所がある。
すると、
あなたが世界の中心の様に見ているその場所は、
あなたの宇宙の中心ではなく、
あなたから広がる宇宙がほかの宇宙と重なる場所、
もしくはあなたの一部を映しだしている場所なのだ。
だとすれば、
僕たちは周りの世界やほかの宇宙で何が起こっていても、
自分から広がる自分の宇宙にさえ責任を持てば良いという事になる。
大きなひとつの宇宙に、僕たちがすべて含まれている。
と考えると、自分の願いや人生に対する注文も、
そのすべてを含む大きな宇宙に届かないと叶わないということになる。
でもこれからは自分の宇宙にさえ願いが届けばいいことになる。
あなたの周りの世界に何が映し出されていようが、
あなたの周りにどれだけ広大な宇宙が広がって見えても、
その中心はいつもあなた。
* *
今もう一度あなたから広がっている世界をじっくり見てみよう。
今あなたの目の前に広がる世界、
あなたが居る部屋、目に映るすべての物、
あなたが手にする携帯から広がっている世界、
そのすべてがあなたを中心に広がっている。
目を閉じて意識を広げると、
あなたは気付いてないかも知れないけれど、
あなたを愛している人。
あなたを応援してくれている人。
あなたを信頼してくれている人。
あなたを見てくれている人がいる。
あなたが今許せないと感じているかも知れないけれど、
あなたが愛した人。
あなたと出会ってともに生きて来た人。
当たり前の様に感じていることも多いけれど、
あなたのそばにいる人。
今あなたの人生に居てくれている人。
皆、あなたを中心に広がる世界にいる人たち。
そしてあなたの宇宙は、
成功でも、しあわせも、豊かさも、喜びも、楽しみも、華やかさも、
あなた自身の好きな色に今これから創造していける。
今まわりに何が見えていても、
あなたの暮らす世界の、あなたの宇宙の中心は、あなたなのだから。
そしてその世界はいつも今ここから始まっている。