傷ついた時・・・『観念』の使用期限？にご注意を

2022年6月18日

『強くなければなめられる』

『夫婦は所詮他人』

『世の中、結局は金』

『男と女は騙し合い』

人は・・・、世の中は・・・、男は・・・、女も・・・、

みんな一度は耳にした事のある言葉だと思いませんか？
それに今、その言葉を思い出しても、心のどこかでうんうんと頷いている自分もいます。笑

僕たちが子供から大人に成長していく過程で、世の中の厳しさや男と女の不条理・・・
いろんなことで傷ついたり、またそれを乗り越えて行く時に、目にしたり耳にしたりした言葉かも知れません。
全部嘘ではないし、すべて本当の事だとも思います。

ただ、でもそれはひとつの『観念』でもあるのですね。

僕たちは心の中にたくさんの『観念』を持っています。
　・・・『観念』とは心の中で信じている『言葉』。

もちろん『観念』がいつも悪いわけではなく、僕たちを守ってくれていたこともありました・・・

小さな子供が外の世界に出ていく時、親は『赤信号は止まるのよ！』って必死に教え込みます。
僕はめったに車の通らない様な小さな通りでも、いまだに青が点滅すると自然に立ち止まってしまいます。
向こう側で奥さんが振り返って「何してんのん！怒」とよく叱られるわけで。笑
もちろん『赤は止まれ』はこの星の多くの国でのルールではありますが、宇宙の真理ではありません。

また時には、僕たちが大きな目標に立ち向かう時、力を与えてくれます。
例えばたくさんの人の期待や希望を背負って、スポーツの大会に出る時なら・・・
『優勝しないと出場する意味がない』

またどうしても達成したい目標に向かう時には、
『世の中は金（かね）』という言葉が自分を励まし力を与えて続けてくれるかも知れない。

ただそのプロセスが終わった後・・・

じゃあ優勝したり金メダルを取れなかったとしたら、それは”本当に”誰にも何も与えられなかった意味のないことだったのだろうか？
お金ではないものを追い掛けている人は、”本当に”現在社会の一員では無いのでしょうか？

そう、その言葉は”ある時”に僕たちに勇気ややる気を与えてくれているけれど”真実”を言っている言葉でもないのです。

そしてその信じている言葉が観念となってしまうと、もうひとつ厄介なことが起こります。

・・・それは、
意識していても意識していなくても心の中に強く信じている『観念』があると、
その『観念通り』の現実を引き寄せたり、経験したりしてしまいます。

『結局は金なんだよな・・・』って思ってしまうような結末をいつも引き寄せてしまったり。
『所詮、男と女って・・・』って思うような経験ばかり繰り返してしまったり。

・・・それはなんとかしたいですよね！

今、もし少し辛い経験をしている時だとしたら、
今までに耳にした事のあるこんな『言葉』で心の中がいっぱいになっているかも知れない。

結局男って・・・

女も結局は・・・

夫婦なんて・・・

愛なんて・・・

幸せなんて・・・

成功なんて・・・

世の中なんて・・・

そんな言葉で自分をなぐさめているかも知れない。
気持ちはすごくよく分かる。僕も皆もそうだから。

だけど『観念』って使用期限があるんです。

痛みを少し乗り越えられたら、その『言葉』のあとにこんな言葉を足しみてください。

『って言うそんな一面もあるかな？』　って・・・

そしたら、その事実を否定することなしに、
あなたが痛みを乗り越えるために使った『言葉』や『観念』をすーっと手放すことが出来ます。

そして今度はあなたが本当に経験したい『言葉』を言ってみてください。
あなたが本当は信じたい『言葉』を信じてください。

自分を主語にして・・・