勇気が必要なとき ってありますよね・・・
好きな人に自分の気持ちを伝える時。
新しいことを始める時。
会社を辞める時。
結婚する時。
別れた人を手放す時。
生きよう って決める時。
僕達の人生では、
数え切れないくらい”勇気”が必要な時があります。
でも時には、その”勇気”がどうしても持てなくて立ち尽くしてしまう事もあります。
僕達が何かに立ち向おうとする時、
必ず、「成功する可能性」と「失敗する可能性」があります。
彼に好きだと言ったら、
彼も好きだといってくれるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
新しい事を始めたら、
うまく行くかも知れないし、失敗するかも知れない。
僕達の目の前には必ず「ふたつの可能性」が存在しています。
そして、失敗する方に目が行ってしまったりそればかり考えてしまうと、
心の中は不安や怖れでいっぱいになってしまいます。
失敗したらどうしよう・・・
彼を手放してこの先私に何も無くなったらどうしよう・・・
仕事が見つからなかったらどうしよう・・・
こんな時に、心は不安で怯えきってしまいます。
僕達は生きている限りこの不安や怖れを感じて生きています。
それは至って自然な事でもあるんです。
でももし今、
あなたがその不安や怖れで一歩も踏み出せなくなっているのなら、
あなたは、あなた自身にどんな言葉をかけてあげているか考えてみてください。
「こんなことで怖れる自分なんて」
「もっと強くならないとダメ」
「不安に負けるような自分ではいけない」
もしかしたら、そんな風に自分に言っていないですか?
・・・それで勇気が沸いて来るのでしょうか?
今、目の前に小さな男の子がいると思ってくださいね。
あなたがその子の親だと思って見てください。
彼は今、
小さな小川を、生まれて始めて自分の足で飛び越えようとしています。
小さな小川を飛び越えて、あなたの元に来ようとしています。
さっそうと飛び越える姿をあなたに見せたくて・・・
小川を飛び越えあなたの胸に飛び込みたくて・・・
だけど、小さな男の子は恐くて恐くてしかたありません。
どうしても、足がすくんで飛び上がれません。
あなたはその子にこんな風に言うのでしょうか?
「そんなことも恐がっているのか」
「もっと強くなれ」
「だめじゃないかそんな弱虫では」
・・・それで勇気が沸いて来るのでしょうか?
彼が怖れを乗り越えようとしている時に。
彼が勇気を必要としている時に。
何を伝えてあげれば、彼は前に進めるのでしょう?
どんな言葉が、彼にその”勇気”を与えることが出来るのでしょう?
「大丈夫 大丈夫だよ 必ずうまくいくよ」
「あなたならきっとうまく出来るよ 大丈夫」
「失敗しても そんな勇気を持ってるあなたがママは大好きよ」
「大丈夫 大丈夫 大丈夫 ・・・」
そんな言葉が男の子の心に届いた時、
彼はその小さな足で、力強く大地を蹴っ飛ばすのです。
その小さな心に、不安を感じながらも、怖れを抱きながらも、飛び越えるのです。
僕達の心の中には、
今でも小さな男の子や女の子が住んでいます。
勇気が必要なとき・・・
まずあなたがあなた自身にそんな”言葉”をかけてあげてください。
心の中の男の子や女の子に声をかけてあげるように。
「大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫」
何度も何度も繰り返してください。
優しく優しく、その怯えている心にその”言葉”を与えてください。
「君ならきっと出来る!!」と。
その言葉があなたの胸の中に届いた時。
あなたの心は、力強く、希望の方に向き始めるのです。
そしてあなたがそれに立ち向かうことが、勇気だと、生きる事だと。
そんな事を思い出すでしょう。
不安や怖れを抱きながらも・・・
その大きな河を飛び越えようとする事が、”生きること”だと言うことを。
【プロフィール】
吉 原 直 人
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。