SHARE:

その人と一緒にいられる時間は永遠ではない

実は今年の6月、妻がくも膜下出血で倒れました。

倒れた時の状態はかなり危険な状態だったのですが、いくつもの奇跡的な偶然と、たくさんの人のご尽力のお蔭でなんとか命を救って頂きました。

しばらく手につかなかったホームページの更新をしようとした今、

やはりどうしても伝えたいことは、この2カ月のあいだ向き合わされた”もう会えなくなるかも知れない”という経験とあらためて気づいた”現実”のことです。




いつもと何一つ変わりのない朝、仕事に行く妻の後ろ姿をいつもの様に見ていた。

その日の夕方、突然病院に呼び出され『命に関わる状態なので』と宣告され、ほとんど何を言われているのか分からない状態から始まった。

僕たちが経験した病気について何かお役に立てることがあればまた色々とお伝えていきたいと思っています。くも膜下出血という病気は、初期の手術が成功しても2週間ほど合併症の可能性があり安心は出来ません。

病院から幾度も追加手術の承認の電話が鳴り、片道1時間半ほどかかる急性期の病院へ行ったり来たり、車を運転しながら時折吐きそうになるほど溢れ出てくる色んな感情。

2週間をなんとか乗り越えても、自分で呼吸が出来ないかも知れない。意識が戻らないかも知れない。話が出来ないかも知れない、記憶出来ないかも知れない、立ち上がることが、食べることが・・・ もう元の彼女には会えないかも知れない。

そんな不安とずっと向き合いながらの2カ月でした。




夫婦の問題を中心にもう20年以上カウンセリングの仕事をしていますが、いつも言う様に僕が模範になるような夫婦関係を持てているわけではまったく無く、

怒りを感じることも、嫉妬を経験することも、不信感でいっぱいになることも、傷つくことも、傷つけることも、諦めを感じることも、不安になることも、相手がいるから感じる孤独感、出来れば夫婦をやめたいと思うことも・・・

日常のように経験しながらの夫婦生活です。まただから20年も夫婦の話を聴いて来れたのだとも思っています。

それが、ある日突然突き付けられた彼女がいなくなるかも知れないという現実、そしてその現実が自分に見せてくれたもの。

当たり前のように自分の人生に妻がいた時、分かっていてもなかなか目が向かなかった彼女が僕に与えてくれていたたくさんのもの。


喧嘩しながらも彼女と行ったいろんな場所や風景。

彼女と家族との楽しい時間。

週末ただ日課として行くだけの近所のスーパー。

意味のない会話。

何もない、ただ当たり前のように過ごしていた日々。


それが、もう無くなるかも知れない。


子供のお弁当、夕食の支度、買い物、洗濯、掃除、お金のこと、学校の準備 etc.etc.

やってみるとはっきりと分かる。彼女がどれだけ一生懸命僕たちを愛してくれていたことかが・・・




誰もが心のどこかでは知っていることなのだけれど、

この世界で、その人と一緒にいられる時間には限りがあります。

いつか必ずその人と一緒に過ごせる時間は終わってしまう。

それは、例外なく全ての人に言える現実です。

そしてそれは、まだしばらく先のことかも知れないし、もしかすると今日かも知れないし明日かも知れない。

僕たちは、いつか必ず終わる”その人との時間”を今過ごしている。



相手と向き合うとは、相手を受け入れたり、仲良く出来るようにすることではありません。

まずは自分の”本当の気持ち”を知ろうとすること。


相手がいるから感じる寂しさも、相手がいるから感じる不自由さも、相手がいるから感じる不安も、怒りも、悲しさも、苦しさも・・・ あります。


ただ、僕たちの心の中はちょうど地層のようにいろんな気持ちや感情が重なって層を作っている。

今、あなたを満たしている感情は、あなたの心の中の一番深いところにある感情だろうか?

そして、あなたが心の底で本当に求めていることとは・・・

一度、一緒に目を向けて見ませんか?


その人と一緒にいられる時間は永遠ではない


●【夫婦 素敵なふたり】記事一覧>>


●カウンセリングの詳細・お申込みは>>



§『浮気の心理』『別れたいと言われた』『許せない』『不倫』『別れたい』・・・
今、心に浮かぶ言葉』をこころのBLOGの【検索】まどで検索してみてください。
今のあなたへのヒントが見つかります。
●こころのBLOG>>



Follow me!

あなたへのおすすめ
PAGE TOP