誰かの役に立ちたい。
誰かにとって大切な存在でありたい。
誰かに愛されていたい。
人は皆そう願っている。
ましてその相手がパートナーや家族や大好きな友人なら、
なおさらその想いは強くなるでしょう。
だから相手からそう思われていると実感出来ない時、
僕たちは傷ついたり、悩んだり、苦しんだりするのです。
先日あるクライアントさんがこんな話をしてくれました。
彼女のすごく仲の良かった海外の友人が他界されて、
その事を家族が伝えて来てくれた時、
その友人がいつもいつも自分の話を家族にしていた事を知った。
海外のその友人は実際に、
いつも彼女に『大切に想っている』と言葉で伝えてくれていた。
でもそこまで想っていてくれていた事をその気持ちを、
私はちゃんと受け取れていなかったかも知れない・・・
そんな話を涙ながらに話してくれました。
大切な友人を亡くされて悲しい事なのですが、
すごく大きな気付きを与えてくれた出会いだった事、
そして僕の心にもそのお話がとても心に残っていたので、
ご了解を頂いた上でここで紹介させて頂きました。
僕たちは誰かの事を大切にしたり愛したりする事は出来ていても、
人からの愛を受け取る事が苦手な様な気がします。
夫が必要にしてくれている気持ちを、
そのまま自分が実感出来ているのか?
妻が愛してくれているその想いを、
その大きさをそのまま実感出来ているのだろうか?
実際に離婚したいと言っている方(ほう)、別居したいと言った方、
そちらの方の心理をぐっと掘り下げていくと、
相手に自分の想いが受け取ってもらえなかった事で傷ついてる。
そんな気持ちが積み重なっている場合が多いのです。
受け取ってもらえない。
それは愛されていないと感じるのと同じくらい苦しい事です。
では、どうして受け取れないのだろう?
相手の気持ちや想いを感じたり実感出来ないのだろう?
それは心の底で自分の事をどう感じているのか?
その事に影響されています。
『自分はそれほど愛される人間ではない』
『自分は大切にされる価値などない』
『自分は楽しい存在ではない』
『きっといつかは自分から離れていくだろう』
僕たちの心は自分を受け入れている分だけしか、
周りからの愛を感じ取れないのです。
だからもし大切な人に愛されてないと感じていたなら、
自分に愛を向ける事にまず取り組んでください。
『自分は愛される存在だ』『価値がある』
そう自分に言い続ける事は今すぐ始める事が出来ます。
また、僕たちの心にとって、
大切に想われる事、愛されている事が、
それほど重要な事だと解っているのに、
僕たちの周りではそれを言葉で伝える事が少なかった様に思う。
夫婦や家族、大切な友人に、
『あなたのことを大切に想う』
『あなたのことを愛している』
自分の気持ちを言葉で伝える事も見直して見よう。
そして今日、
大切な人が自分に向けてくれている愛を、
ちゃんと”受け取って”見よう。