相手を変えること 自分が変わること に疲れた時
仕事や自分自身の問題と違って、
離婚や夫婦の問題には、必ず相手の存在があります。
家を出て行った夫。
自分を受け入れてくれない妻。
浮気をした旦那。
不倫をしている妻。
価値観が違い過ぎるパートナー。
自分を満たしてくれない夫。
別れて欲しいと言い出した相手。
夫婦問題には必ず ”問題を持っている相手” が存在するわけです。
そしてなんとかその相手を変えようと奮闘します。
相手の気持ちさえ変えてくれれば・・・
相手が態度を改めてさえくれれば・・・
相手が変わってさえくれれば・・・
気持ちは痛いほど分かります。
でも、なかなかうまく行きません。
また、相手の気持ちや心理ばかりに意識が向くと、
その言動に一喜一憂して、こちらの気持ちが振り回されてしまいます。
これもよくよく分かる気持ちなのですが、
どんどんどんどん苦しくなって行くでしょう?
では、どうすれば良いのでしょう。
もちろん、問題を相手に見出すのではなく、自分の問題に目を向ける。
例えば、浮気をされる方にも浮気をされる理由がある的なこともよく耳にします。
間違った解釈ではないのですが、
でもやっぱり浮気も不倫も悪いことをした方は悪いし、
その問題がこちらの方にあるというのは少し酷だと僕は思います。
また、この文章にたどり着かれた方は、
もうすでに嫌と言うほど自分を責めたり、
自分の問題にも向き合い続けて来られた方だと思います。
どんな状況にしても、裏切った側、責任を放棄した側、傷つけた側はやっぱり悪いし、
傷ついた方は耐え難い痛みを経験したのです。
僕はカウンセリングでも、悪い方は悪いし、傷つけた方は傷つけた方だと言います。
ただ夫婦の問題には、どちらにもその現実を創った『 要因 』が存在することはお伝えします。
こちらの方に何か至らなかった『 問題 』があったと言うよりも、
心の中に何らかの『 要因 』があったとしたら何だろう?と言う目で考えて見るのです。
例えば、
Q.もし、私が『 愛する人に裏切られて傷つく様な現実 』をパートナーを使って創り出しているとしたら、
私は心の中で自分のことをどんな存在だと信じているのだろう?
Q.私が『 愛する人に受け入れられない 』という経験を創り出しているとしたら、
私は自分の性を、自分という存在を、どんな風に感じているのだろう?
Q.『 相手が色んな問題を抱えている 』時、
なぜ、私はパートナーにその問題を抱えさせたのだろう?
私はそのことでどんな感情を経験するのだろう?
そんな質問を心の深いところに投げかけて見ます。
そしてそこで見えて来るものが、その夫婦の問題を創り出している私の方の『 要因 』なのです。
それは、
私は愛する人を十分に満たしてあげれない存在だと信じているかも知れない。
自分の性は恥ずかしいものだったり、相手に喜びを与えるに値しないと感じているかも知れない。
また相手が問題を抱えていることで自分が何かを感じなくて済むのかも知れない。
そこに見えて来る『 要因 』とは、
あなたを改心させたり、あらためさせるものではなく、
過去の経験からあなたが信じ込んでしまったり思い込んでいる『 誤解 』なのです。
あなたが今この夫婦で問題を抱えたひとつの目的は、
あなたが心の中でずっと今まで持ち続けて来た『 誤解 』を手放すことなのです。
いろんな制限から解放されてもう一度自由になるためです。
そして、あなたが今ここから目標にしていくことは、
相手が変わることではなく、
あなた自身がもっと愛されてもいい存在だと信じられる様になること。
あなたが大切な人を喜ばせられる存在だと心から感じられる様になること。
あなたが愛され平和で豊かに幸せに満ち溢れた人生を手にしてもいいんだと、本当に思える様なあなたになること。
そしてその目標に到達したとき、
相手が変わっているかも知れないし、
あなたの方が変わっているかも知れない。
どちらが、また何かが変わったとしても、
あなたは” あなたが本当に望んだ幸せな世界 ”に必ず住んでいます。
【プロフィール】
吉原直人 1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。
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