大切な人の愛を疑ってしまう時。
ってあると思う。
私のほかに好きな人がいるのでは?
隠れて誰かと仲良くしているのでは?
本当は私のことを愛してはいないのかも?
私は利用されているだけ?
考え出したらきりがないし、どんどん不安になって来る。
相手を”疑わしい”と思う気持ちで見れば、LINEもメールもスマホも行動も、すべてが怪しく見えてしまう。
そんな気持ちでいっぱいになった時、あなたならどうするだろう?
相手の裏切りの確固たる証拠を見つけようとする?
今すぐにでも、相手を捕まえて別れ話をする?
自分の苦しい気持ちをなんとかしろ。と相手を責める?
それとも、相手が何をしようとも”私には関係ない”と感じられる自分になろうとする。だろうか?
どれが正しくてこうした方がいいと言う話ではない。
ただどの行動も、たとえそれが自分が本当に望んでいる『結果』にならなくても、
早くこの不安から抜け出して『安心』したいという気持ちの方が強くなってしまっている様に思う。
それほど僕たちの心は、毎日『不安』を抱えて生きる事が苦しく耐え難い。
相手のことを信じようと決めたり、
疑わしいと”思うもの”を見ないようにしようと『決める』ことで心が安定していく事ももちろんある。
でも、それでも心の中の『不安』を小さく出来ない時がある。
そもそも信じると言っても相手の”何”を信じれば良いのか?
人間性?人格?性格?
どれも信じるに値する相手の価値ではあるけれど、今欲しい、信じたいものは私を”愛しているかどうか”だろう。
こんな事を考える時、普段『愛している』という気持ちを言葉で伝えることはとても大切な事だと思う。
彼の、彼女のその『言葉』を信じようとする事も出来るのだから。
少し、心の中にある『不安』に目を向けると、
この時感じている『不安』は、今一緒に居る相手に対して感じている『不安』だけではない場合もある。
過去に経験した恋愛やまた子供のころに大切だった人との関係で経験した不安が、
今の相手に感じている不安の上乗せになって感じている時がある。
そうなると、今の相手を信じようとする事だけでは払拭できないほど不安が大きくなっている。
また心の中の『思い込み』が不安を作り出している時もある。
これも今までの経験の中で、自分自身のことを『どんな風』に感じているのか?が影響している。
私は一番には愛されない。
私はいつか捨てられる。
私には愛する人を惹きつける魅力がない。etc.
どれも自分に正直になったり自分に向き合わないと見えて来ない事だけれど、
自分の心の中に積み重なった『不安』や今の自分の人生を形作っている『思い込み』を手放せたら、
パートナーシップ以外の人生をも劇的に変わるほど、価値のある事だと思う。
大切な人の愛を疑ってしまう時。
もし、これからそんな時があったとしたら・・・
まずそう感じてしまう自分を責めないで受け入れてあげること。
心の中には不安や心配で怯えている自分がいるのだから。
そしてその心の状態は、
考え方を変えたり、感じ方を変えることでその日すぐに変われる事ではない。
だからそんなに自分に厳しくしないこと。
そして、あなたが将来どんな”自分”になりたいか?に目を向けてみる。
愛する人を信頼している自分。
大切な人の愛を日々感じられている自分。
大好きな人との人生を楽しんでいる自分。
そう相手ではなく”自分”がどうなっていたいかに目を向ける。
その時、あなたはどんな”幸せ”を手にしているだろう?
愛する人と心の底から信じあえている二人。
すべてをゆだね、愛し合える関係。
お互いを認め尊重し合えている二人。
今日から”あなた”のそのヴィジョンに向かって、少しずつ歩き始めてください。
なかなか近づけないなと思う日があるかも知れない。
でもこんな自分になりたいと思う自分に向かって、毎日歩き続けるのです。
出来なかったと思う日もあるかも知れない。
でも”あなた”の本当に欲しい幸せに向かってまた一歩ずつ歩み出せばいいのです。
僕たちは愛することを学び続けています。
学ぶとは、うまく出来ない時もあるし、まちがってしまう事もある。
でも、またなりたい自分に向かって進み続けること。
そしてそこに向かい続ければ、必ず、なりたい自分に近づいて行く。
その時あなたの横にいるのは、今いる人かも知れないし、ちがう人かも知れない。
でもあなたは必ず、あなたの願った平和、安心、そして幸せに包まれている。
【プロフィール】
吉 原 直 人
1967年12月6日生まれ。いて座。A型。
自分自身が抱えた離婚問題をきっかけに心理学、カウンセリングの世界へ入っていく。
子供の頃の生い立ちや自分の心とじっくりと向き合い癒しを経験する。
その後カウンセラーとして、夫婦関係をはじめ、子育て、恋愛、様々な問題をサポート。
優しいく包み込む様に行われるカウンセリングは、心を癒し自然にその人本来の姿に戻していく。